18歳未満にお酒を販売すると罰金5万香港ドルに
更新日:2018年02月09日
「18歳未満にお酒を販売した店舗に罰金最大50,000香港ドル(約70万円)を科す」という改正法案が香港議会を通過し、6ヶ月後に施行予定であると報道がありました。香港では飲酒は18歳からと定められていますが、18歳未満がコンビニ、スーパーマーケットやオンラインショップなどでお酒を購入することは禁止されていません。
18歳未満の飲酒増加は以前から問題視されており、香港政府の保安局禁毒處が実施した2014/2015年度版の実態調査では、常習飲酒者のうち21.9%が「10歳以下で飲酒を始めた」という結果があり、衞生署が2016年に1,630名を対象として実施した調査では43.1%が「初めてアルコールを飲んだ年齢は18歳未満」と回答をしました。
また、香港メディアSCMPの2017年のニュースによると、セブンイレブンなどの大手チェーンは、自主的に18歳未満へのお酒の販売を拒否すべきだという方針を発表したにも関わらず、実際に年齢確認がおこなわれることはほとんどなかったようです。
香港政府の食物及衞生局局長は「アルコール乱用関連の病院患者のうち50~70%は未成年の頃から飲酒を始めている。未成年の健康を守るための案である。」と発言しましたが、今回の改正法案には反対意見も多かったようです。民主建港協進連盟は「未成年へのアルコール販売は目立っていないので法改正は不要。家宅捜索を可能にしてドラッグの使用などの取締りを強化すべきだ。」という意見を出しました。
改正法案が施行されれば、親が子供にお酒のおつかいを頼むことはできなくなります。