キャセイ航空がリストラで800人解雇 従業員激怒で大荒れ
更新日:2017年05月23日
昨日、香港の最大手航空会社キャセイパシフィック航空が、業績悪化を理由に従業員約600人の削減を発表。さらに追加で約200人の削減も検討されていることがSCMPにより報道されました。キャセイ航空は昨日16:15発の名古屋行きフライトで離陸前の滑走中に燃料漏れが発覚し乗客190名が避難するという出来事もあり、非常に大きな報道が続いています。
今回の人員削減は過去20年で最大規模とのことです。香港本社の営業・マーケティング・会計・広報などの部門が対象で、高級・中級管理職の25%(約190名)は即日解雇、一般職員約400名は6月中旬までに解雇と発表されました。なお現場で働くパイロットやCAには影響しないとされています。
インタビューを受けた従業員は「昨日通勤すると急に解雇が発表され、帰宅用に旅行バス2台が準備されていた」「残されたメンバーもそのうち解雇されるかもしれない」「士気が下がる」と次々に不満を口にしています。キャセイ航空は2016年に5億7500万香港ドル(約82億円)の赤字を計上しており、業績改善に向けて総額 40 億香港ドル(約570億円)のコスト削減を計画しているとのことですが、経営陣の決断に対して反発する労働組合により抗議活動が活発に進められています。
キャセイ航空は先月、エコノミークラスの座席幅を狭くして、座席数を10%増やす計画を発表したことも大きく取り上げられていました。これらの決断が今後の業績改善につながるのか、多くの人が注目しています。