偽アワビのチャーハンの提供レストランに罰金
更新日:2017年05月09日
香港の葵涌にある中華レストラン「茗苑宴會廳」が、アワビと偽り、全く異なる安価な巻貝を「鮑魚福建炒飯(アワビ福建チャーハン)」というメニューに使用していたことが判明したと香港の各メディアが報じています。
今回の事件は、アワビではない偽物が料理に使われているのではないか?という通報を受け、税関の覆面調査員により捜査がおこなわれ真相が明らかになりました。調査員は客を装いレストランを訪れ、料理の一部を政府の研究所へ持ち帰り検査、その結果アワビのDNAが入っていないことが判明。そして、メニューに「アワビ福建チャーハン(88香港ドル)」と明記していたことが、商品説明条例(Unfair Trade Practices)が禁止している「虚偽の記載」にあたるとして、裁判所は5,000香港ドルの罰金支払いを命じました。
レストラン責任者は当初、責任をシェフに押し付けていましたが、最終的には「コスト削減のために安い食材を使ってしまった」と認めました。今回は5,000香港ドルの罰金で済みましたが、商品説明条例で規定されている商品説明の規定に違反した場合、最大で50万香港ドルの罰金または5年間の禁固刑となるそうです。
なお、昨日ある記者が茗苑宴會廳レストランへ行ったところ、アワビ福建チャーハンはまだメニューにあり、88香港ドルから108香港ドルへ値上げされていたとのこと。実際にアワビを使用することで値段を上げざるを得なかったようです。