ランガムプレイスの巨大エスカレーター逆走 18名負傷
更新日:2017年03月27日
3月25日午後4時頃、旺角のショッピングモール「ランガムプレイス」で、全長約45メートルの巨大エスカレーターが猛スピードで逆走。約100名の利用者のうちの多くが積み重なるように転倒し、18名が負傷するという事故が発生しました。
事故原因は調査中ですが、登りエスカレーターの駆動装置とステップをつなぐチェーンが切れたことに加え、万が一の事態に反応する逆走防止の安全装置が作動しなかったことがわかっています。また、事故の数時間前にも、このエスカレーターで原因不明の一時停止が発生していたとのこと。なお、事故の後、エスカレーターの製造元であるオーチス(Otis)社の保守担当者がすぐに現場に駆けつけましたが、その際に部品の一部を持ち去った疑いがもたれており、警察で事情聴取を受けています。
日本でも2012年と2014年に、駅構内で日本製のエスカレーターの駆動チェーンが切れ、安全装置が作動せず逆走するという似たような事故が起こっていますが、調整ミスや部品の交換し忘れなど、人的なミスが原因だったことがわかっています。
ランガムプレイスの事故の目撃者は、「エスカレーターが、人が立っていられない速さで突然下に降り始めた。もうエスカレーターは使いたくない。」と当時の状況を語っています。
この事故を受け、香港政府の機電工程署は即座に香港内にある15メートル以上の長さのエスカレーターを点検するように指示しています。少しでも早く原因が判明し、事故再発防止が徹底されることを願います。