活躍する女性 香港はアジア2位も欧米に及ばず
更新日:2017年03月08日
女性の活躍が目立つ香港。アジア内では、香港の女性の社会進出はトップクラスであることが知られていますが、本日のニュースで発表された「女性の社会進出」についてのレポートでは、香港での女性役員の比率は12.4%で、ノルウェー(41.6%)、イギリス(26.8%)、オーストラリア(25.1%)、カナダ(24%)、アメリカ(21%)と欧米の先進国と比べると低めの数字にとどまっていることが指摘されています。
今回のレポートを発表したNPO団体コミュニティ・ビジネスは、ハンセン指数上位50社(主要上場会社)を対象にし、香港の女性役員の比率を調査しています。2009年の調査開始時は8.9%、2015年には11.1%、今回発表された2016年の結果は12.4%と上昇傾向が確認されていますが、香港政府は35%を目標と掲げているようです。
「香港には高いスキルをもつ女性が多く、ヘルパーによる家事代行が一般化しているので、管理職や役員の女性の割合はもっと高くなるべき」、「ビジネスの重要事項決定の場には、女性の意見が必要。女性の視点がなければ、女性消費者が必要とするものはわからない。」と、コミュニティ・ビジネス元CEOのシャリニ・マータニ氏は問題提起をおこなっています。また、女性政治家が主導となって女性が働きやすい環境を整えることも重要だという声もあります。
なお、同調査で対象となったアジアの他国はマレーシア(14.6%)、インド(12.3%)、中国(10.7%)、シンガポール(9.7%)、日本(3.4%)。日本の女性役員の比率の低さが目立つ結果となっていました。
(ちなみに、本日3月8日は、国際女性デー。女性の政治的自由と平等のために戦う記念日として定められています。)