尖沙咀の有名売春ビルに香港警察が強制捜査
更新日:2017年03月03日
昨日、香港旅行者にとって最も有名な売春ビル「尖沙咀 香檳大廈B座(通称:ピンポンマンション)」に香港警察による強制捜査がおこなわれ、不法占拠と違法薬物所持により三合会系(犯罪組織)の香港人2名とタイ人女性1名が逮捕されました。また、この売春ビルでは月間1千万香港ドル(月間約1億4,000万円)の収益が上げられていたことも分かったようです。
この事件は、元々空室であった10戸を不法占拠し、各部屋に内装工事を施して54部屋の小部屋に分割して売春宿として貸し出していたところから香港警察による捜査がおこなわれました。警察による捜査が進められるにつれ部屋の中から、組織犯罪に使用されたとみられるパイプ、ペンチ、ハンマー等の工具や、麻薬や吸引器具一式が相次いで押収され、犯罪に関与したとみられる香港での滞在許可を持たないタイ人女性1名と、40代の香港人男性2人が逮捕となったようです。
また、今回の強制捜査は不法占拠をおこなった10戸(54部屋)のみで、捜査対象とならなかった部屋もまだ多くあるようです。売春行為をおこなっていた女性が逮捕されることはありませんでしたが、ビル内の部屋全体の収益を合わせると月間1千万香港ドルの収益となり、それが犯罪組織に流れていたことが分かったことで香港内での驚きのニュースとなっています。