安全面に不安 香港空港の管制塔が連続エラー
更新日:2016年12月13日
香港国際空港が11月14日から新しく導入している航空管制システムで、画面から飛行機の情報が消えるというエラーが相次いでおり、システムの安全性に対する不安の声が高まっています。飛行機を利用される方は関連情報にご注意ください。
新航空管制システムは2014年からおこなわれていたテスト運用でも度々不具合が報告されていました。そして、すべての不具合が解決されたとして2016年11月14日より本格的な運用が開始されましたが、早速11月15日、画面から離陸中の飛行機の位置情報が消えるという問題が発生。11月29日には、画面から巡航速度などの情報が26秒間消え、15分間の離陸停止措置が取られました。そして昨日にも、画面から巡航速度などの情報が75秒間消え、4分間の離陸停止という問題が発生しました。
11月29日の問題に対して香港政府は、「空港スタッフがメンテナンス時に推奨手順に従わなかったことが原因だ。」と発表をしていますが、改善指導がおこなわれた後も問題が再発したため疑いの声が上がっています。
新システムは15.6億香港ドル(約231億円)、旧システムに比べてモニター可能な航空機数が多いため、一日の運航便数を大幅に増やせると期待されていますが、まずは早期に問題が解決し、乗客の安全が確保がされることを願います。