香港ディズニーランドが109億香港ドルを投入し拡張
香港ディズニーランドが、109億香港ドル(約1500億円)を投入した拡張計画を発表しました。世界初となる「アナと雪の女王」、「マーベル・コミック」が新エリアとして登場し、アトラクションを含む施設も110ヵ所から130ヵ所へと拡大される予定です。また香港ディズニーランドのシンボルである「眠れる森の美女の城」も2019年に改装するようです。
拡張計画の全内容は公開されていませんが、2017年1月にはアイアンマンをテーマとする「アイアンマン・エクスペリエンス(鉄甲奇侠飛行之旅)」、2018年にはアトラクション「バズ・ライトイヤー・アストロブラスター」をマーベル・コミックヒーローのアトラクションに改装、2018年からは本日公開の映画「モアナと伝説の海」のステージショーが新設予定となっています。
苦しい経営状態の香港ディズニーランド、2015年度は来場者数が9.3%減少し、1億4,800万香港ドル(約20億7,200万円)の損失を計上。今年4月には100人規模の人員削減、6月には「上海ディズニーランド」がオープンするなどと苦戦が続いています。今後、新エリアの拡張によりどれほどの来場客が呼び戻せるかが注目です。
今回の拡張工事の予算は、米ウォルト・ディズニー・パークス・アンド・リゾーツが51億香港ドル(約714億円)、香港政府が58億香港ドル(約812億円)を税金より出資すると発表されていますが、香港政府の出資には立法会での承認が必要となることにも注目です。なお、香港政府は、香港ディズニーの拡張により観光業界全体で5,000~8,000人の新規雇用の創出を見込んでいるとも発表しています。
工事は段階的におこなわれ、少なくとも毎年一つの新アトラクションができるでしょう。香港ディズニーの人気が高まり、香港経済の活性化にもつながることに期待したいですね。