香港人家族が旅行中にIS支持者に襲われ重体

更新日:2016年07月20日
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ドイツ 香港人

7月18日、ドイツの列車内で香港人家族5名が、イスラム過激派組織「IS(イスラミックステート)」の支持者によりナイフとオノで斬りつけられるという恐ろしい事件が発生しました。

被害者となった香港人家族は、父(62)、母(58)、娘(26)、娘の彼氏(31)、息子(17)の5人で、長女の結婚式のためにイギリスに訪れ、結婚式終了後に5人でドイツを旅行を楽しんでいたそうです。事件が発生したドイツの列車内には乗客20名がいましたが、犯人は香港人家族に矛先をむけて襲い掛かり、母と娘が重軽傷、女性をかばった父と娘の彼氏は重体となり集中治療室に搬送されています。17歳の息子は幸いにも無傷であったようです。

なお、犯人は逃走中に警察官に射殺されましたが、その後、ドイツに滞在していたアフガニスタン出身の17歳の少年であることがわかりました。犯人の少年は犯行前に「ISの戦闘員」であることを名乗る動画を作成しており、この動画をIS系通信社が配信したことからIS支持者であるとされています。

ドイツ国内でISが犯行声明を出した事件は初めてであり、香港人がISの被害者となったことも今回の事件が初めてのようです。

今月は、IS関連のテロリストによる事件が多発しています。7月1日はバングラデシュで28人が死亡(うち日本人7人)、7月14日にはフランスのニースで84人が死亡(うち外国人38人)、多くの外国人観光客や現地在住者が犠牲になる事件が相次いでおり、不安が高まっています。