香港の大卒の希望月給は18,000香港ドルで4.8%低下

更新日:2016年05月25日
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大卒初任給

香港の6つの大学の5,500人の学生を対象に実施された「希望給与額」のアンケート調査の結果、大卒初任給の希望額は月給約18,000香港ドル(約27万円)となり前年度の同調査結果より4.8%低下したことがわかりました。(スウェーデンの雇用者ブランディング会社Universumが実施)

香港では景気が悪化しているため、給与への期待を下げている大学生が増えているようですが、現実には18,000香港ドルでもまだ希望が高すぎると考えられています。人材会社JobsDBの2013年の調べでは、大卒初任給平均は12,125香港ドル(約18万円)となっていました。

今回のUniversumのアンケート調査では、香港人大学生が会社選びにおいて最も重要視するのは「フレンドリーな職場環境」や「ワークライフバランス」であるという結果が出ています。香港中文大学のKenneth教授は、「現代の若者は、給料より個々の人生の充実度を重視する傾向にある」と分析しています。

一方日本では2015年大卒初任給の平均は約20万7,450円(東洋経済新報社調べ)となり、香港と大差はありませんでした。学生時代に会社選びで重視していたことは「仕事内容」が1位となりましたが、社会人になったあとの調査では「給料」が1位となっています。(マイナビ調べ)

果たして香港でも、学生が社会人になった後で意見が変わるのか気になるところです。