香港政府系病院で検査ミスが発覚

更新日:2015年07月25日
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検査ミス

香港政府系病院の1つである屯門病院で使用されていたALP検査機器に設定ミスあり、約2年間、60歳以上9,443人の来院者に対して誤った検査をおこなっていたことが分かりました。

ALP検査機器とは肝臓、腎臓、骨などの酵素値はかる機械であり、年齢や性別などにより異なる基準数値が設定されています。検査により基準値を超えた場合は肝臓や胆道系の病気が疑われ再検査となるのが通常ですが、屯門病院の検査機器においては60歳以上の性別が反対に設定されていたため、男性に対しては異常値であっても正常、女性に対しては正常値であっても異常と診断を下していた可能性が高いようです。(※ 正常数値 : 男性56~119、女性53~141)

香港政府は、性別以外での設定ミスは見られなかったため影響は少ないとしながらも、診断をおこなった男性4,634名のカルテは再度確認すると発表しました。現時点で1,065名の再確認を終え、236名に対して再検査を促しています。

なお、ALP検査をおこなった来院者のうち1,425名はが既に亡くなっています。死亡原因は様々ですが、屯門病院では死亡した患者の記録をもう一度確認するとしています。