低周波治療で女性が死亡
更新日:2015年06月22日
昨日21日、香港大角咀のヘルスケアセンター(中国語:保健中心)で、低周波治療を受けた59歳の香港人女性が亡くなる事故が起こりました。低周波治療を行った女性は、警察に逮捕されています。(香港各紙)
亡くなった女性は、健康維持のため物理療法を行うヘルスセンターにてパッドを使用する低周波治療を10回以上受けており、治療により体調が良くなったと感じていたようです。はっきりとした原因はまだ分かっていませんが、女性は軽度の糖尿病を患っており、低周波治療によって心臓に負担がかかり、突然死に至ったのではないかと伝えられています。
香港での低周波治療は主に2種類あり、鍼治療により通電するものと、パッドや電極などを肌に当てて通電するものがあります。前者の鍼治療は中医師(漢方医)の資格が必要ですが、後者については「マッサージ施設ライセンス」を取得すれば誰でも資格不要で行える治療でした。
しかし、今回事故の起こったヘルスケアセンターでは「マッサージ施設ライセンス」をも取得していなかった模様です。後に店舗運営側は、マッサージは知り合いのみに限定していたためマッサージ施設ライセンスを取得しなかったと話しています。
今回のような大惨事となるケースは非常に珍しいため、必要以上の心配はありませんが、香港で鍼治療など特別な治療を受ける場合はライセンス取得しているかを確認すること、持病がある場合は治療を受ける前に医師や療法士に伝えるようにしましょう。