インドネシア、香港へのヘルパー派遣を停止
更新日:2015年02月23日
インドネシア政府は、お手伝いさん(ドメスティックヘルパー:以下ヘルパー)の海外労働派遣を2017年より停止すると発表しました。
香港にいるインドネシア人のヘルパーは約15万人(ヘルパー人口の約49%)とされており、家事や育児などをヘルパーに任せ、夫婦共働きをおこなう香港人にとって大きな影響となることは必至です。
元々インドネシアはヘルパー海外派遣を積極的におこなっていた国でしたが雇用先での差別や虐待などが度々報告されたこと、インドネシア内需でも十分な収入が得られるようになってきたことから、2014年に「ヘルパー派遣を5年以内に停止する」と発表していました。
インドネシア政府の香港への対応としては、2013年に香港内で起こったヘルパー虐待事件がきっかけとなり、香港への派遣停止が前倒しになったとみられています。
なお、香港政府は、これからタイ・ベトナム・ネパール・バングラデシュなどからヘルパーを雇用することを検討しているようです。