トップタレントパスの取得や費用などの詳細
トップタレントパス・スキーム(Top Talent Pass Scheme)とは、香港政府が海外からの高収入人材または高学歴の優秀人材を惹きつけるために2022年末に開始した制度であり、年収250万香港ドル相当以上、または世界のトップ100大学を卒業した方が対象となります。ビザを取得すると香港での2年間の滞在が許可され、就労や転職、会社設立や起業を自由におこなうことができます。また、配偶者や18歳未満の未婚の子供の家族ビザも合わせて取得することができます。
トップタレントパス・スキームは、学歴や職歴の申請条件を満たしていれば比較的スムーズに取得できますが、証明書類の不備により審査に影響を及ぼす可能性もあるため、経験豊富なビザの専門家に相談することが大切です。また、トップタレントパスを更新(2年後)する際には、就職または会社経営をしている必要があるため、2年以上の香港居住を考えている方は戦略的な準備が必要となります。当社では確実にビザが承認されるための資料作りを徹底しており、香港イミグレーションの審査官が求める形式で資料作成をおこないます。ビザの他にも香港に住むためのお部屋探し、就職活動、会社設立なども合わせてサポートします。目次
香港政府が定めるトップタレントパスの審査基準
トップタレントパスは「直近1年の年収が250万香港ドル以上」または「世界のトップ100大学卒業」であることが申請条件であり、香港での勤務先が決まっていなくても問題ありません。香港政府は以下のように申請条件をカテゴリーA、B、Cに分けて説明しています。
カテゴリーA:直近1年の年収が250万香港ドル相当以上であること
250万香港ドル相当以上の年収とは、課税対象となる給与所得や事業所得のことを指し、給与、手当、ストックオプション、自身の会社からの利益を含みます。以下の17種類の通貨で年収を得ていれば申請ができ、香港イミグレーションのコンピューターシステムにより香港ドルで換算されます。個人投資による所得は年収として認められません。
中国人民元、米ドル、英ポンド、日本円、カナダドル、豪ドル、シンガポールドル、新台湾ドル、スイスフラン、韓国ウォン、タイバーツ、マレーシアリンギット、ユーロ、フィリピンペソ、インドルピー、インドネシアルピア、南アフリカランドカテゴリーB:世界トップ100大学を卒業し就労経験が十分であること
世界トップ100大学を卒業してから直近5年間にフルタイム社員としての就労経験が3年以上あることが条件。会社の経営をしていた場合も就労経験として認められます。カテゴリーC:世界トップ100大学を卒業しているが就労経験が不十分な場合
就労経験が3年未満であり、過去5年以内に世界トップ100大学を卒業している方に用意されたパス(ビザ)で、現時点での年間定員は10,000人までとなります。ただし、学生ビザで香港内の世界トップ100大学を卒業した方は申請できません。「過去5年以内の卒業」は西暦年でカウントされ、例えば2018年に大学を卒業した方は2023年12月31日までに申請をおこなえば問題ありません。トップタレントパスのサポート費用と必要書類
日本人のビザ専門家チームによる完璧な申請資料の作成をお約束し、申請資料の提出から取得までをフルサポートいたします。トップタレントパスの取得に成功すると初回は2年間の滞在と就労が許可されます。2年を迎える4週間前には更新手続きができますが、更新時には香港での就労または会社経営をおこなっている必要があります。更新が許可されることでビザが3年間延長されるのが通常です。
トップタレントパスのサポート費用 6,000香港ドル
サービスに含まれる内容
必要書類の案内 / 翻訳業務(※1) / 申請資料作成・提出 / イミグレ担当官への交渉 / 追加資料連絡への対応 / 支払い、受取り、発送 / 香港IDカードの申請手配(※2) / ビザ更新時の案内※1 翻訳業務は、卒業証明書、雇用証明書を指します。文字数の多い契約書などの翻訳は別途費用となります。
※2 香港IDカードは本人によるイミグレーションでの手続きが必須であり、当社スタッフが同行する場合は別途2,000香港ドルにてサポートします。
トップタレントパス申請に必要な基本書類
トップタレントパスの申請で必要となる基本書類は以下となります。申請カテゴリーおよび申請者の経歴などにより追加資料が必要となる可能性もあるため、正確な書類案内は業務をご依頼頂いた後にお伝えします。
カテゴリーA | カテゴリーB | カテゴリーC | |
パスポートのコピー | ○ | ○ | ○ |
顔写真の画像 | ○ | ○ | ○ |
大学の卒業証明書 | - | ○ | ○ |
就労経験の証明書 | ○ | ○ | - |
年収250万香港ドル以上の証明書 | ○ | - | - |
トップタレントパスの申請から取得までの期間と流れ
トップタレントパスの審査期間は香港イミグレーションで提出資料が受理されてから4週間となります。就労経験や年収を証明できる書類に不備があれば追加資料の提出を求められることがありますが、要求された追加資料を提出することで基本的にトップタレントパスは許可されます。トップタレントパスの申請から取得までの流れは以下の通りです。
- メールやお電話でトップタレントパスのお問合せをいただきます。
- 申請者の学歴や職歴の状況をお伺い、申請するカテゴリーを決定します。
- 当社指定の口座に申請サポート費用のお振込みをいただきます。
- ご案内する資料を提出いただき、当社で申請資料の作成や英訳を開始します。
- 約3営業日で申請資料が出来上がり、お客様に申請内容のご同意をいただきます。
- 当社スタッフが香港イミグレーションに申請資料をアップロードします。
- 約4週間の審査期間を経て「許可、追加資料、不許可」の連絡が届きます。
- 当社がe-Visa(PDF)を受け取り、お客様にEメールでお送りします。
香港IDカードの申請から取得までの流れ
トップタレントパスが許可された後は、香港に入国してから30日以内に香港IDカード(スマートIDカード)の申請をおこなう必要があります。香港IDカードは香港での身分証明書の役割を果たしており、香港では常時携帯が義務付けられています。香港IDカードの取得後は、出入国時に自動入境ゲート(e道)を利用できるようになったり、公共機関の利用が可能になったりと生活上の利便性が高まります。香港IDカードの申請から取得までの流れは以下となります。
- 香港イミグレーションのサイトから申請予約の申し込みをする。
- パスポートを持ち、予約日にイミグレーションに行く。
- イミグレ担当官の指示に従い手続きを進める。(名前登録、写真撮影、指紋採取など)
- 仮IDの用紙を受け取る。(仮IDにはカード受取期間が記載されている)
- カード受取期日までに香港IDカードを受け取りにいく。
※香港IDカードが手元に届くまでは、仮IDを常時携帯してください。
下記は香港イミグレーションが用意しているIDカード申請の予約受付ページであり、申請希望日時、手続きをおこなう場所や申請者情報(Prefill Form)の事前記入がおこなえます。IDカードが申請できる場所は現在「湾仔、九龍(深水埗、觀塘)、新界(火炭、屯門、元朗)」の6ヶ所であり、手続きに不安のある方は当社にてサポートしますのでお問合せください。
トップタレントパスの更新(延長)と申請方法について
通常、トップタレントパスを取得すると2年間の滞在が許可され、有効期限の4週間前になると更新がおこなえます。更新の申請時には香港での就労または会社経営をおこなっている必要があり、更新が許可されれば3年間ずつの延長が認められるのが通常です。トップタレントパスを取得し7年間継続して香港に居住すれば永住権とパーマネントIDが申請できるようになります。
トップタレントパスを更新するための就労については、大卒者または優れた専門的/技術的資格を持つ者に見合ったレベルの職位であること、給与額が適正な水準であることと定められています。会社経営がトップタレントパスを更新する場合は、事業を証明する資料を提出する必要があります。また、更新申請の直近年収が200万香港ドル以上の方はTop-tier employment(一流従業員)の申請ができ6年間の延長が認められる可能性があります。
トップタレントパスの更新に必要となる基本書類と流れは以下となります。当社でサポートをおこなう場合の費用を合わせてお伝えします。トップタレントパス更新の審査期間は香港イミグレーションで提出資料が受理されてから通常2~3週間以内となっています。
更新サポート費用 3,000香港ドルより
トップタレントパスの更新に必要な基本書類
申請者
- パスポートのコピー
- トップタレントパスのコピー
- 香港IDカードのコピー
雇用主
- 雇用証明書
- 雇用契約書
- 事業内容の提示(業務内容、取引先等)※
- 会社書類(BR、監査報告書、財務諸表等)※
※就労ビザや研修ビザ保有者をすでに雇用している場合は不要
トップタレントパスの更新の流れ
- 香港イミグレーションのサイトから必要資料をアップロードする。
- 通常2~3週間以内にイミグレーションによる審査がおこなわれる。
- 問題がなければ、新しいe-Visa(PDF)が発行される。