新資本投資移民ビザの取得や費用などの詳細
新資本投資移民ビザ(正式名称:新資本投資移民計画、英語名:New Capital Investment Entrant Scheme / New CIES)とは、香港で株式や債券、不動産などの金融資産に2,700万香港ドル以上、さらに香港政府が指定する投資先に300万香港ドル以上、あわせて3,000万香港ドル以上を投資することで、香港の居住権を得られる制度です。
このビザの有効期間は2年間で、年に1回、投資が継続されているかの確認がおこなわれ、投資を中止していた場合はビザが無効になります。2年後も引き続き投資を継続していれば、3年間の延長申請が可能であり、これを繰り返して7年間香港に居住すれば、永住権(パーマネントID)の申請ができます。永住権を取得した後は、投資を終了しても香港に滞在を続けることができます。家族がいる場合は、同時に家族ビザの取得も可能です。就職や会社設立も可能で、自由に働くことができます。香港政府が定める新資本投資移民ビザの審査基準
香港政府が定める、新資本投資移民ビザの申請者条件は以下の通りとなります。
- 申請時点で18歳以上であること
- 直近6ヶ月で3,000万香港ドル以上の純資産保有を証明すること
- 香港政府が定める対象に3,000万香港ドル以上を投資すること
- 香港および居住国・地域で犯罪歴などの不利な記録がないこと
- 香港の投資収益や雇用に頼らず、扶養家族を養う能力があること
- 中国国籍以外の方、または外国の永住権を有する中国国籍の方、マカオ・台湾の居住者。
香港政府が定める投資対象の内訳

新資本投資移民ビザの申請者は、香港政府が定める株式・債券・譲渡性預金・劣後債・LPF・不動産に合計2,700万香港ドル以上、さらに香港経済の長期的発展を支援することを目的としたイノベーションやテクノロジー産業関連の企業・プロジェクトに投資する「Hong Kong Investment Corporation Limited(HKIC)」のポートフォリオに300万香港ドル以上、あわせて3,000万香港ドル以上を投資する必要があります。なお、香港政府が定めるHKICポートフォリオを含むすべての投資対象は、事前通知なしに変更されることがあります。
なお、新資本投資移民ビザを維持するには、投資の継続が必要です。投資資産の時価が3,000万香港ドルを超えていても、キャピタルゲインの引き出しは認められていません。ただし、配当金・利息・賃貸収入については引き出しが可能です。また、市場価値の下落により評価額が3,000万香港ドルを下回った場合や、すべての投資を失った場合でも、追加の補填は不要であり、ビザの維持は可能とされています。新資本投資移民ビザのサポート費用と必要書類
ビザ専門チームが、申請書類を正確かつ的確に整備し、審査通過の可能性を最大限に高めながら、取得までのプロセスを一貫してサポートします。
新資本投資移民ビザのサポート費用 98,000香港ドル
サービスに含まれる内容
必要書類の案内 / 申請に関するアドバイスやサポート / 公認会計士との調整や対応 / 申請資料作成・提出 / イミグレ担当官への交渉 / 追加資料連絡への対応 / 支払い、受け取り、発送 / ビザ更新時の案内サポート費用に含まれないもの
政府手数料 / 翻訳料(2枚以上の資料) / 弁護士や公証役場による認証料 / その他第三者への実費新資本投資移民ビザ申請に必要な基本書類
新資本投資移民ビザ申請で必要となる基本書類を以下にご案内します。
- 顔写真(白背景・JPEG形式・1200×1600px以上)
- パスポートの顔写真ページ(JPEGまたはPDF形式)
- 純資産査定と投資要件査定(※1)
- 犯罪経歴証明書(※2)
※1 香港政府の投資推進局であるInvestHK(インベスト香港)が発行する「純資産査定」と「投資要件査定」を取得する必要があり、そのためには自費で香港の公認会計士を雇用する必要があります。
「純資産査定」では、申請前の6ヶ月間を通じて3,000万香港ドル相当以上の純資産を有していることを証明する必要があり、通常は銀行や証券会社の月次ステートメントなどを準備します。
「投資要件査定」では、実際に投資を行った後、香港政府が定める投資対象に3,000万香港ドル以上を投資したことを証明する書類を準備します。これらの書類を香港の公認会計士が確認し、証明書を作成してInvestHKに提出します。
※2 犯罪経歴証明書は、過去12ヶ月間に居住していた国の警察が発行したものが必要です。なお、申請日から6ヶ月以上前に発行された証明書は使用できません。
新資本投資移民ビザの申請から取得までの期間と流れ

新資本投資移民ビザの申請は、大きく2段階に分かれています。第1段階では、3,000万香港ドル相当以上の純資産を保有していることを証明し、仮承認を受けて180日間のビジターステータス(滞在許可)を取得します。第2段階では、3,000万香港ドル以上を投資した証明を提出し、2年間有効な投資移民ビザを取得します。
なお、新資本投資移民ビザの審査期間は公表されておらず、申請者の状況や審査官の判断によって異なります。渡航予定日から逆算し、余裕を持って申請することをおすすめします。新資本投資移民ビザの申請から取得までの流れは以下の通りです。
- メールまたはお電話にて、お問い合わせをいただきます。
- 当社指定口座へ申請サポート費用をお振込いただきます。
- 香港公認会計士の雇用に必要な手続きをサポートします。
- 会計士とのやり取りを含め、必要書類の取得を支援します。
- 当社が第1段階のオンライン申請を提出します。
- 許可・追加資料の要請・不許可のいずれかの通知を待ちます。
- 許可により、180日のビジターステータスが付与されます。
- 第2段階では、3,000万香港ドル以上を投資し、書類を整えます。
- 当社が第2段階のオンライン申請を提出します。
- 許可により、2年のビザが付与されます。
- 毎年、投資を継続していることを証明すれば、ビザを維持できます。
新資本投資移民ビザの更新(延長)と申請方法

新資本投資移民ビザは、ビザ有効期限日の3ヶ月前から更新申請が可能で、定められた投資を継続していれば、通常は3年間の延長が許可されます。この更新を繰り返して7年間香港に居住すれば、永住権(パーマネントID)の申請が可能となり、永住権を取得した後は、投資をやめても香港に滞在を続けることができます。
一方で、滞在日数が足りないなどの理由で永住権を取得できなかった場合でも、「無条件滞在許可(Unconditional Stay)」を申請し、承認されれば、条件や滞在期間の制限なく、香港に滞在し続けることができます。
ビザ更新サポート費用 12,000香港ドル
新資本投資移民ビザの更新に必要な基本書類
- 顔写真(白背景・JPEG形式・1200×1600px以上)
- パスポートの顔写真ページ(JPEGまたはPDF形式)
- 香港ビザのコピー(PDF形式)
- 香港IDカードのコピー(JPEGまたはPDF形式)
- 投資の継続を証明する資料
- 犯罪経歴証明書(※)
※犯罪経歴証明書は、過去12ヶ月間に居住していた国の警察が発行したものが必要です。なお、申請日から6ヶ月以上前に発行された証明書は使用できません。
新資本投資移民ビザの更新の流れ
- 必要書類を案内しますので、お客様にご準備いただきます。
- オンライン申請と書類提出の手続きをサポートします。
- 通常、数週間でビザが承認されます。
- 承認後、e-Visaの発行手続きをオンライン上で進めます。
- 発行されたe-Visaを、PDF形式でEメールにてお渡しします。

香港イミグレーションでは、第三者によるビザ更新の代行手続きが認められていますが、申請者ご本人は申請日に香港に滞在している必要があります。なお、追加書類の提出を求められた場合は、イミグレーションの指示に従い、後日提出する必要があります。
更新手続きの準備から完了までは数週間かかるため、お忙しい方や、提出書類の作成・提出に不安がある方は、ぜひ当社にご依頼ください。