香港イミグレーションの外国人の受け入れ人数

香港イミグレーションは、直近2年間の外国人の受け入れ人数を公式ホームページ上で公開しています。日本人を含む外国人のほとんどはGEP(一般就業政策)とTTPS(トップタレントパス計画)という枠組みの中でビザを取得していることから、この2点の公開データに注目をしながら外国人の受け入れについてお伝えしていきます。

香港での外国人の受け入れ人数に関する概要

香港イミグレーションは、香港での直近2年間の外国人の受け入れ人数(ビザの承認件数)について、公式ホームページ上で以下のように分類して発表しています。各データは「国・地域別、業界別、月給別、学歴別」にも分けられています。

  • GEP(一般就業政策)でのビザの承認件数
  • ASMTP(本土人材入境計画)でのビザの承認件数
  • IANG(非ローカル卒業生留港)でのビザの承認件数
  • QMAS(優秀人材入境計画)でのビザの承認件数数
  • TTAS(科技人材入境計画)でのビザの承認件数
  • TTPS(トップタレントパス計画)でのビザの承認件数
外国人に大きく関係するのはGEPとTTPS 日本人を含む外国人に大きく関係してくるのはGEP(一般就業政策)とTTPS(トップタレントパス計画)の2点であり、その他は中国本土の中国人に関係するものがほとんどとなっています。このページでは2024年に香港イミグレーションが公開したGEP(一般就業政策)とTTPS(トップタレントパス計画)のデータに基づき、外国人の受け入れ人数をお伝えしていきます。

GEPでの外国人の受け入れ人数について

GEPでの外国人の受け入れ人数について

GEP(一般就業政策)とは、General Employment Policyの略であり、香港で働くほとんどの外国人がこの政策の枠組みの中でビザを取得しています。香港人では代替することが困難な専門的技術や経験を持つ者に対して香港での就労を許可するというビザになり、就労ビザや投資ビザ(起業家ビザ)はGEPの枠組みに含まれます。GEPでのビザ取得者に帯同する家族ビザの取得者もGEPでの受け入れ人数にカウントされています。

香港イミグレーションの公式ホームページでは、GEPでのビザ取得者数を「国・地域別」、「業界別」、「月給別」、「学歴別」に掲載しており、それぞれのデータをお伝えしていきます。

2023年の国・地域別のデータに注目すると「オーストラリア、カナダ、フランス、インド、日本、フィリピン、韓国、英国、米国、その他」に分かれており外国人の受け入れ人数は合計26,270人となっています。日本人の受け入れ人数は最も多く2,492人となっています。

業界別のデータに注目すると「学術研究と教育、芸術・文化、商業と貿易、エンジニアリングと建設、金融サービス、情報技術、法律サービス、レクリエーションとスポーツ、その他」に分かれており、最も多いのは学術研究と教育で2,770人、芸術・文化は2,748人、商業と貿易は2,440人となっています。

月給別のデータに注目すると、月給20,000香港ドル以下が12,233人、20,000香港ドル~39,999香港ドルが7,160人、40,000香港ドル~79,999香港ドルが4,070人、80,000香港ドル以上が2,807人となっています。

学歴別のデータに注目すると、博士が2,941人、修士(大学院卒)が5,311人、学士(大卒)または同等が13,711人、その他の学歴が4,307人となっています。

TTPSでの外国人の受け入れ人数について

TTPSでの外国人の受け入れ人数について

TTPS(トップタレントパス計画)とは、香港政府が外国人の高収入人材または高学歴な優秀人材を香港に受け入れたいとの考えから2022年末に始まった計画です。年収250万香港ドル相当以上、または世界のトップ100大学を卒業した方であれば、香港での2年間の滞在が許可され、就労や転職、会社設立や起業を自由におこなうことができます。

2023年のトップタレントパスの取得者数は合計49,737人となっており、国・地域別に注目をすると、中国本土が47,021人、カナダが549人、米国が536人、オーストラリアが370人、シンガポールが191人となっています。日本人のトップタレントパスの取得者は少ないため、その他に含まれました。

前年度の年収別のデータに注目すると、年収300万香港ドル~500万香港ドルが最も多く4,947人、250万香港ドル~300万香港ドルが2,557人、500万香港ドル~1,000万香港ドルが2,180人、1,000万香港ドル以上が2,002人となっています。

業界別の年収別のデータに注目すると、金融サービスが7,246人、次に商業と貿易が4,949人、イノベーションとテクノロジーが4,852人、情報通信技術サービスが4,013人、製造業が1,580人、エンジニアリングと建設が1,348人、ビジネスサポートと人材が1,417人、学術研究と教育が1,268人となっています。

これらのデータを更に詳しく知りたいという方はお気軽にお問い合わせください。当社ではGEP(一般就業政策)とTTPS(トップタレントパス計画)の枠組みで、香港でのビザ取得をサポートしていまます。日本人だけでなく外国人のビザ申請もサポートしていますので、ビザに関することはなんでもご相談ください。
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