チャンネル(e道)とトラベルパスの登録条件・申請方法
eチャンネル(e道)とは

eチャンネル(e道)とは、香港特別行政区政府が提供する自動出入境システムで、香港国際空港をはじめとする各出入境管理エリアに設置されています。このシステムを利用すると、出入境時の有人カウンターでのパスポートチェックや身分確認が不要となり、専用の自動ゲートで香港IDカードまたはパスポートをかざし、指紋または顔の認証をおこなうだけで出入境が可能となります。
また、香港IDカードを持たない旅行者や出張者も、必要な条件を満たして事前登録を済ませれば利用できます。出入境手続きがスムーズになり、待ち時間を大幅に短縮できるため、香港へ頻繁に渡航される方はぜひご検討ください。eチャンネル(e道)の登録条件と申請方法
日本人がeチャンネル(e道)に登録するための条件と申請方法を解説します。なお、香港IDカードを保有している方は、eチャンネルに登録しなくても、自動ゲートを利用できます。
eチャンネル(e道)の登録条件
- 18歳以上で、香港での犯罪歴や不利な記録がないこと
- 有効なパスポートを持っていること
- 直近12ヶ月で3回以上、香港国際空港から入境していること
また、以下の方も登録可能です。
- APECビジネストラベルカード(HKG記載あり)の保持者
- 香港トラベルパス(HKSAR Travel Pass)の保持者
- 対象航空会社の上級会員(詳細は航空各社へ)
eチャンネル(e道)の申請方法
eチャンネル(e道)の登録は、香港国際空港内のeチャンネル登録オフィス、または将軍澳のイミグレーション本部で申請できます。
登録時には顔写真の撮影と指紋採取があり、完了後にパスポートへ登録済みのシールが貼られます。以降は、専用の自動ゲートでパスポートをかざし、指紋または顔の認証をおこなうだけで出入境が可能になります。eチャンネルの有効期限はパスポートの有効期限と同じであり、パスポートを更新した場合は再登録が必要になります。香港国際空港内のeチャンネル登録オフィス
eチャンネル登録オフィス(e-Channel Enrolment Office)は、香港国際空港の入境審査を終えてすぐの場所にあり、預け荷物受取エリアの手前に位置しています。北到着ホール側(営業時間:午前10時~午後6時)と南到着ホール側(営業時間:午前7時30分~午後11時)の2か所があり、いずれも入境後すぐのエリアにあります。ただし、預け荷物受取エリアに入ると戻れないため、登録を希望する場合は預け荷物受取エリアへ入る前に立ち寄ってください。イミグレーション本部(将軍澳)
将軍澳のイミグレーション本部のタワー7階にeチャンネル登録オフィスがあります。営業時間は月~金の午前8時45分~午後5時で、土日祝は休みです。
- 住所:
- e-Channel Enrolment Office, 7th Floor, Administration Tower, Immigration Headquarters, 61 Po Yap Road, Tseung Kwan O, New Territories(新界將軍澳寶邑路61號 入境事務處總部行政大樓7樓 e-道登記處)
トラベルパス(HKSAR Travel Pass)とは

トラベルパス(HKSAR Travel Pass)は、ビジネス目的で頻繁に香港を訪れる渡航者向けに、香港入境管理局が発行する3年間有効なパスです。このパスを持っていると、出入境時に専用の自動ゲートを利用でき、指紋または顔の認証をおこなうだけで出入境が可能となります。トラベルパスでの滞在期間は最大2ヶ月で、延長はできません。
日本人にとって、トラベルパスを取得するメリットはほぼありません。むしろ取得すると滞在期間が2ヶ月に制限されるため、日本人には不要です。日本人はトラベルパスがなくても観光や出張で最大90日間滞在できるうえ、eチャンネル(e道)に登録すれば自動ゲートも利用可能です。そのため、取得条件や申請方法の詳細な説明は割愛します。
なお、eチャンネル(e道)への登録やトラベルパスの取得だけでは、香港での就労は認められません。出張に該当する一部の業務のみ許可されており、有給・無給にかかわらず、香港で働く場合は就労ビザまたは短期就労ビザの取得が必要です。ご不明な点がございましたらお問い合わせください。