香港でのオーバーステイ履歴・不法就労とビザ申請への影響

香港でのオーバーステイ(不法滞在)やビジター滞在中の活動制限、不法就労のリスク、罰則やビザ申請への影響について詳しく解説するとともに、違反を防ぐための注意点やビザの延長・取得に関する対応策、専門スタッフによるサポート体制についてご案内します。

香港でのオーバーステイ(不法滞在)について

香港でのオーバーステイ(不法滞在)について

オーバーステイとは、認められた滞在期間が終了したにもかかわらず出国せずに滞在を続けることをいいます。香港では、ビジターでの滞在期間は通常90日間と定められており、この期間内に出境しなかった場合や、就労ビザや学生ビザなどの有効期限が切れていることに気づかず、そのまま香港に滞在し続けた場合にオーバーステイ(不法滞在)とみなされます。たとえ故意でなかったとしてもオーバーステイと判断されることがあり、罰則の対象となる可能性があるため、十分に注意が必要です。特にビザの更新期限については、香港イミグレーションや香港政府から案内が送られてくるわけではないため、ご自身でしっかり管理する必要があります。

万が一、何らかの理由でオーバーステイをしてしまった場合は、速やかに香港イミグレーションへ相談し、指示に従うことが重要です。オーバーステイとみなされた場合は、超過日数や理由に応じて罰金や禁固刑、強制退去、さらには再入国の拒否などの処分が科される可能性があります。

オーバーステイによる香港滞在やビザ申請への影響

オーバーステイの履歴がある方は注意が必要です

オーバーステイの履歴がある方がビジターとして香港を訪れると、本来90日間認められる滞在期間が60日程度に短縮されたり、場合によっては入国そのものを拒否されるなど、入境時に厳しい措置を取られる可能性があります。

また、香港でビザを申請する際には、香港イミグレーションに記録された不法滞在の履歴が影響し、ビザの取得が困難になることがあります。ただし、オーバーステイの履歴があっても、実際にビザが許可された例もあるため、必ずしも取得できないというわけではありません。

ビザの延長申請においては、更新期限を過ぎてしまった場合でも、正直に事情を説明すれば延長が認められることがあります。また、事故や入院などやむを得ない事情がある場合には、遅延の理由を明確に示し、必要な更新料を支払うことで延長が許可されることもあります。ただし、いずれの場合でも不法滞在の履歴は残るため、この点を十分に理解しておくことが重要です。

ビザの取得や更新は、最終的にはイミグレーションの判断に委ねられます。オーバーステイの履歴があり、不安を感じている際には、ぜひ一度当社へご相談ください。ビザ取得の可能性を最大限に引き出せるよう全力でサポートいたしますので、どうぞ安心してお任せください。

香港でのビジター滞在中に可能な活動とNG行為

香港でのビジター滞在中に可能な活動とは

観光目的で香港を訪れると、ビジター(訪問者)として入境することになります。このビジターのステータスでは、たとえ短期間・無給であっても、就労や就学は一切認められていません。滞在資格の範囲を超えた活動は、不法就労と判断され、強制退去や将来の入境制限など、厳しい措置を受ける可能性があります。

実際には「就労にあたるとは思わなかった」という理由で違反してしまうケースも少なくありません。こうした誤解による違反であっても、本人の意思や事情にかかわらず処罰の対象となるため、滞在資格の条件を正しく理解し、滞在中の行動には十分注意を払う必要があります。

なお、ビジターとして滞在中でも、以下のような活動は認められています。

  1. 契約の締結や入札への参加
  2. 商品や設備の設置・梱包に関わる検査や監督
  3. 展示会への参加(※ただし、一般消費者への販売やブースの設営作業は不可)
  4. 損害賠償の履行およびその他の民事訴訟への対応
  5. 商品説明会への参加
  6. 短期のセミナーやビジネス会議への出席
香港では不法就労に対する取り締まりが非常に厳しく、有罪判決が下された場合、基本的に執行猶予は付かず、即時の実刑となることがほとんどです。違反者には最大5万香港ドルの罰金および2年以下の禁固刑(香港入境条例第41条)が科されるほか、不法就労をさせた雇用主にも最大35万香港ドルの罰金および3年以下の禁固刑(同条例第17I条)が科される可能性があります。

不法就労の履歴がビザ取得に与える影響と対応ポイント

香港での滞在やビザについてお気軽に当社へご相談ください

不法就労の履歴が香港イミグレーションに記録されると、将来的に就労ビザや投資ビザの取得が難しくなり、長期的な滞在計画にも影響を及ぼすおそれがあります。香港政府のビザ審査基準には「深刻な犯罪歴や安全上の理由による入国拒否の履歴がないこと」が含まれており、オーバーステイの履歴はこの基準を満たさないとみなされる可能性があります。しかし、ビザの可否は総合的に判断されるため、イミグレーションに納得してもらえるよう適切に説明すれば、ビザが承認される可能性も十分にあります。

香港での活動を計画される際は、ご自身の滞在資格とその適用範囲を十分に確認し、不安がある場合には専門家に相談するなど、慎重な対応を心がけてください。

香港での滞在やビザについてご不安やご質問がございましたら、お気軽に当社へご相談ください。専門スタッフが香港時間の平日9時から17時まで、丁寧にサポートいたします。お客様一人ひとりの状況に合わせて、最適なご案内を心がけております。
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