過去に香港のビザ取得に失敗した方の再申請について
目次
香港のビザ取得に失敗した経験がある方へ

過去に香港での就労ビザや投資ビザの取得に失敗している方でも、再度ビザ申請をおこなうことでビザが取得できることがあります。このような実例は当社に複数ありますので、再度ビザ申請をおこないたいという方はお気軽に相談ください。
注意点として、過去にビザ申請に失敗した方は、通常のビザ申請に比べて香港イミグレーションでの審査が厳しくおこなわれます。失敗した理由によってはビザが承認される可能性が非常に低くなることもあります。また、香港イミグレーションにはビザ申請の失敗記録が残っており、ビザ申請時に提出するビザ申請フォームにも「過去にビザ申請をリジェクト(却下)されたことがあるか、入国拒否となったことがあるか、強制送還・退去強制されたことがあるか」を記入する欄がありますので正直に記入しなくてはなりません。
当社で香港ビザの再申請をサポートする場合は、過去の申請状況を正直かつ正確にお伝えください。香港イミグレーションに記録されている情報と相違のある内容でビザの再申請をしてしまうとビザ申請が拒否されてしまうためです。当社ではお客様からの正確な情報をもとにビザ取得の戦略を立て、再申請でのビザ取得の可能性を最大に高めていきますのでご協力をお願いします。ビザ取得が承認されなかった原因と解決方法

過去に香港での就労ビザや投資ビザの取得に失敗した方が、再度ビザ申請をおこないビザ取得をおこなうには、過去の失敗理由を正確に把握することが重要になります。
基本的に香港でのビザ申請が承認されない原因は、ビザ申請者またはビザスポンサー(雇用主)のどちらかにあります。ビザ申請者に原因がある場合には、原因を改善ができないケースもありますが、ビザスポンサーに原因がある場合は、原因の改善が比較的容易となるケースが多いといえます。
ビザ申請者においては、職歴や業界経験が不十分だと判断されてビザが承認されないというケースが多くあります。社会人になったばかりで職歴が短いと判断された場合は、数年間の実務経験を積んだ上でビザ申請をおこなえばビザ取得の可能性を高めることができます。美容業界から飲食業界などの異業種に転職したことで業界経験が不十分だと判断された場合も同様ですが、このようなケースでは過去の経験を異業種でも活かせることを強くアピールすることができればビザ取得の可能性を高めることができます。
ビザスポンサーにおいては、事業計画や財務状況、香港人の雇用人数、オフィス内の席数などが不十分であると判断されてビザが承認されないというケースが多くあります。事業計画の改善は難しくありませんが、不慣れな場合は当社などの専門家に依頼し、香港イミグレーションが求める資料へと改善することをおすすめします。財務状況を指摘された場合には、法人口座に資金を入金したり、売上見込があればその証明書を提出することなどが有効な解決手段になります。香港人の雇用を指摘された場合には、香港人の雇用を増やしたり、求人活動の記録を提出することで対処できます。オフィス内の席数が少なく、事業や雇用の計画に矛盾があると判断された場合には、事業計画に見合ったオフィスを借りるなどをして改善することができます。
また、香港イミグレーションがビザ申請者の仕事は香港人でもできると判断した場合はビザが承認されません。そのため、ビザ申請者でなければ務まらない仕事であることを詳細に説明するとともに、適切な役職や給与額を設定してビザ申請をおこなうことが大切になります。
上記を参考に、ビザが承認されなかった原因を把握・分析した上で改善をおこない、ビザの再申請をおこなえばビザ取得に成功する可能性を高めることができます。香港でのビザ取得が困難な申請者の状況
香港イミグレーションがビザ申請者に対して以下のような判断していると、どれだけビザ資料を改善しても再申請によるビザ取得の可能性は低くなります。
- 不法滞在や不法就労が疑われている
- ビザ申請の内容に虚偽があると判断している

香港に長期間滞在していると不法滞在や不法就労の疑いがかけられます。日本人は香港に1度入境すると90日以内の観光滞在が認められますが、出入境を繰り返して長期滞在をしていると、香港イミグレーションでのビザ審査の際に「香港で何をしていたのか?」などの質問が入ります。観光をしていたのであれば観光であると回答するべきですが、香港内での就労が疑われる可能性があることや、曖昧な回答をするとビザ取得上で不利な状況となることを理解しておく必要があります。
虚偽の申請は、初回のビザ申請と2回目のビザ申請の資料内容に相違が確認されて発覚することがほとんどです。虚偽の申請とは、初回のビザ申請がリジェクト(却下)された理由が業界経験の短さであった場合、2回目のビザ申請で業界経験を長く書き換えてしまうことなどが該当します。香港イミグレーションには過去の申請記録が残っていますので虚偽の申請が発覚すると高い確率でビザがリジェクトされます。過去に提出したビザ資料を取得する方法

過去に香港イミグレーションに提出したビザ資料は、申請者本人が香港イミグレーションの公式ページでオンライン手続きをおこなう、またはフォームOPS003を香港イミグレーションに提出することで取得できます。取得できるのは申請者本人の提出資料のみであり、ビザスポンサー(雇用主)側が提出した資料を取得するには、ビザスポンサーに手続きを依頼しなければなりません。
また、ビザ資料を取得する際には、何のデータが必要となるのかを詳しく伝える必要があります。例えば「私、山田太郎が2024年4月頃に香港の会社ABC Limitedで働くための就労ビザ申請で提出をした書類と審査結果を取得したい」などと具体的な内容で伝えることが重要になります。通常、申請後40日以内に資料を取得することができ、取得費用はページ数によって計算され、香港イミグレーションから事前に通知されます。香港イミグレーションとの対応に不安がある場合には、当社がサポートすることもできますのでお気軽にご相談ください。リジェクト判定を受けるとビザ取得が困難になる

香港でのビザ申請に失敗すると、香港イミグレーションのデータベースにビザ申請者およびビザスポンサー(雇用主)がリジェクト(却下)されたという記録が残ります。リジェクトの記録が残ると、ビザ申請者は香港でのビザ取得が困難な状況となり、ビザスポンサーは日本人や外国人を受け入れる際のビザ審査が厳しくなります。
一般的にリジェクトは突然通知されるものではなく、ビザ資料を提出した後に香港イミグレーションから受けた追加質問に応えられなかったり、香港イミグレーションが満足する資料を提供できなかった場合に通知されることがほとんどです。また、香港イミグレーションの担当官から「ビザ申請者は香港でのビザ取得要件を満たしていないため、リジェクトとなる可能性が非常に高い」と事前に通知を受けることもあります。
このような状況となっている場合は、ビザ申請を強引に進めるのではなく、ビザ申請の取り下げ(Withdrawal)手続きをおこなうことをおすすめします。ビザ申請を取り下げると、香港イミグレーションに提出した資料の記録は残りますが、リジェクトにはならないため、ビザ申請者やビザスポンサーに不利となる記録が残ることはありません。香港イミグレーションの要求を満たした上で、再度ビザ申請をおこなうことでビザ取得の可能性を高めることが可能となります。
香港のビザに関することなら何でもご相談ください。香港ビザに精通する当社の専門家チームが皆様をサポートいたします。