香港で必要な飲食ライセンスの取得

飲食店は許可事業であるため、飲食店の経営をおこなうためには、ライセンス(営業許可)の取得が必要です。

ライセンス取得手続きは日本よりも複雑であるため、設計会社が提携しているライセンスコンサルタントに依頼するのが一般的です。なお、レストランライセンスの手続きには約2ヶ月掛かるため、開店予定日の3ヶ月以上前より設計準備を始めることが大切です。以下は、飲食店における代表的なライセンスとなります。

普通レストランライセンス(General Restaurant Licence)

一般的なレストラン営業を行うために必要となるライセンスです。ライセンス取得後は、殆どの食材の調理や販売が可能となります。一部食品(刺身・寿司などの生魚やアルコールなど)は別のライセンスが要求されます。

このライセンスは食物環境衛生署衛生署(衛生)、屋宇署(建物)、消防署(消防)の3部門の管轄となっており、衛生管理がおこなえる設備や設計であるか、建物に違法性がないか、防災対策が十分か、などが審査されます。

軽食レストランライセンス(Light Refreshment Licence)

軽食レストランライセンスは、軽食や飲み物を提供するためライセンスです。厨房面積比率などの制限が普通レストランライセンスに比べ緩和されていますが、メニューアイテムが香港食物環境衛生署で制限されます。

軽食レストランライセンスの対象となる店舗には、コーヒー店、お粥店、ワンタンメン店などがあげられ、提供できるメニューアイテムは下記資料内のAppendix B(添付B)にて確認できます。

http://www.fehd.gov.hk/english/howtoseries/forms/new/A_Guide_to_Restaurant.PDF

リカーライセンス(Liquor Licence/アルコール提供)

香港の飲食店でお酒を提供する場合、レストランライセンスに加え、別途リカーライセンスの取得が必要となります。リカーライセンスの申請は、レストランライセンス(普通もしくは軽食)の暫定ライセンス申請後、香港ID保持者により申請が可能となり、問題がみられなければ約2~3ヶ月程度で取得できます。

リカーライセンスはレストランライセンスとは異なり、リカーライセンス局(酒牌局)、警察署、民生事務署の管轄となります。

寿司・刺身の取扱い

香港で、寿司・刺身(牡蠣含む)を調理・販売する際は、レストランライセンスに加えComposite Food Shop Licence(通称:刺身ライセンス)と呼ばれる特別な許可が必要となります。これはレストランライセンスに付属するライセンスとなっており、刺身専用のシンクや冷蔵庫の設置が必要となります。

その他ライセンス

会員制クラブ向けのクラブライセンス、パン屋向けのベーカリーライセンス、テイクアウト店やケータリング向けのフードファクトリーライセンス、アイス店向けのフローズンコンフェクションファクトリーライセンスなど多岐に渡ります。下記に各ライセンスについて詳細が記載されていますのでご参照ください。

http://www.fehd.gov.hk/english/licensing/guide.html

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