利益獲得に向け押さえるべきポイント

利益獲得に向けて押さえるべきポイントは、大きく以下の5つとなります。

コンセプト

香港人は頻繁に日本へ訪れるため、多くの日本食ブランドを知っています。日本に店舗があることで、香港進出においてPR効果が生まれることから有利な店舗展開をおこなうことができます。日本に店舗が無い場合は、香港人のニーズ、流行などを読み解く必要があります。香港ではすでに多くの業態の飲食店が進出しているため、一般的なコンセプトの飲食店では採算を取り難い場合もあります。

立地と家賃

香港はどの街に訪れても人が多いため、香港が不慣れな方は立地特性を判断するのが難しいかと思います。また、最近は地価高騰により、路面店に出店しても利益獲得が難しい状況であるため、商業ビルの上階、もしくは商業施設内に出店する飲食店が増えてきました。立地選定は、香港に精通している方へ相談した上で、決定することをお勧めします。

食材の原価率

基本的に和食の場合は30%以下、洋食の場合は25%以下で原価率を設定します。若干強気の価格設定であっても、コンセプトやメニューに特色があり美味しければ、繁盛店となる可能性があります。利益を確保するために、更に原価率を下げる必要がある場合は、日本産食材の比率を減らす工夫が必要です。

人件費

香港では売上に対する約20~25%を人件費の目安として考えることが多いといえます。
人件費を抑える方法としては、日本人スタッフの人数を極力減らすことです。しかし当社としては、飲食店の味・サービスを保つためには、日本人スタッフを最低一人雇用することをお勧めします。香港にも優秀な日本人は居ますが、できれば日本から信頼の置ける方を配属することをお勧めします。万が一、赴任する方が英語や広東語を話せなくても、日本語を話せる香港人をマネージャーとして採用することにより、言葉の問題は解決できます。

店舗運営

香港人は新しいものが好きなため、継続的にリピートしてもらうためには、サービスと味を安定させることが重要です。サービスに関しては、笑顔、服装、挨拶、席への案内、オーダーの取り方などは、最低限のサービスとして接客マニュアルに明文化することをお勧めします。また、味やレシピについても、初心者でも作れるようにぶれない調理方法を確立させることが重要です。

これらを上手く管理するためにも、従業員教育も重要です。従業員管理が十分ではない場合、キックバック(リベート)などの不正の温床となることも少なくないため注意が必要です。

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