香港のオフィス・事務所の賃貸物件

当社ではオフィスや事務所の賃貸物件を得意とする、最も信頼のできる不動産会社を皆様に紹介しています。物件の取扱い数が多く、日系会社には真似できない家賃交渉力や情報ネットワーク(内装やオフィス家具業者)などが強みで、大幅なコスト削減が実現できます。香港人が経営する不動産会社ではありますが、日本語が堪能でアフターフォローも万全です。当社との付き合いも10年以上あります。

香港のオフィス賃料は東京の中心部より高くなることが多く、広さ1,000sq.ft.(約93平米)のオフィス物件の目安は、香港島の中環(セントラル)で6万~10万香港ドル、九龍エリアのチムサーチョイで3万~5万香港ドル、新界エリアの沙田で2万~5万香港ドルとなります。家賃は交渉により下がることも多いため交渉必須、エアコンなどの古い設備の交換交渉も重要です。物件オーナー(大家)の殆どが香港人であるため、ローカル不動産会社が広東語で駆け引きをしながら交渉した方が有利な契約がおこなえます。

また、香港には居抜き(内装付)のオフィス物件が少なく、内装(床・壁・天井)、事務所のインフラや家具などは、不動産会社から紹介を受けるか、ご自分で探すことになります。日系不動産会社は日系業者、ローカル不動産会社はローカル業者を紹介していますが、コスト面では圧倒的にローカル業者が安いため、大企業でない限りはローカル不動産会社で物件探しをすると良いでしょう。当社が紹介するローカル不動産会社は日本語が堪能なので、内装やインフラ手配なども言語ストレスなく手配が可能です。ご紹介にあたり、当社が何らかの手数料を頂くことはありませんのでお気軽にご相談ください。

香港のオフィス物件の基礎知識

物件資料の読み方

不動産会社から提出されるオフィス物件資料の基本用語、sq.ft.(スクエアフィート)、Gross(グロス)、Net(ネット)を理解することでスムーズな物件探しがおこなえます。「続きを読む」のクリックで詳細もご覧いただけます。

  • sq.ft.(スクエアフィート):面積を表す単位。計算式により平米数への換算が可能。
  • Gross(グロス):エレベーターホールや通路などの共有スペースを含んだ面積。
  • Net(ネット):実際に使用することのできる部屋の面積(実効面積)。
  • Grade(グレード):高級物件はA~Cランクで総合評価されている場合がある。

sq.ft.(スクエアフィート)を平米数(㎡)に置き換える計算式は以下となります。

スクエアーフィート(sq.ft.)×0.093=平米数(㎡)
(500sq.ft.の物件は500×0.093=46.5平米)

月額賃料は「グロス(Gross)×1 sq.ft.あたりの単価」で計算されることが多く、500sq.ft.のグロス、1sq.ft.単価30香港ドルの物件では以下のように賃料が計算されます。

500×30=15,000香港ドル

エリア別の特徴

香港は、香港島、九龍、新界の3つのエリアに分かれ、事業内容などにより事務所の所在地を決定することをお勧めします。それぞれの特徴は「続きを読む」よりご確認ください。

エリアマップ

香港島エリア

香港島エリアには、中環(セントラル)と金鐘(アドミラルティ)という国際金融センターとしての中心地があり、金鐘や湾仔には香港政府や行政機関の各施設が集まっています。またグレードAのオフィスが多く、銀行や金融系、コンサルティング系、外資系の企業に人気があります。中環や銅羅湾(コーズウェイベイ)は主要観光地でもあり、観光客むけの大型商業施設や高級ブランド店、レストラン、デパートなどが集結し多くの日系ブランドが出店しています。

九龍エリア

九龍エリアには、観光客が多く集まる尖沙咀(チムサーチョイ)と旺角(モンコック)があります。商業も盛んで、尖沙咀周辺は、香港と中国大陸をつなぐ路線の発着駅でもあるため、中国を行き来する製造業や商社などの日系企業が尖沙咀周辺に事務所を構えています。またリーズナブルなオフィス物件も多いため、小売業、サービス業、個人事業など幅広い業態の企業が拠点をおいています。なお、近年は九龍湾(カオルーンベイ)と観塘 (クントン)の再開発が進んでおりオフィス地区として人気が出てきています。

新界エリア

新界エリアは、中国本土に近いため、中国への訪問が多い日系企業が事務所を構えることが多くなりました。また、このエリアには生産や貨物の取り扱いに適した倉庫や工業ビルが点在しています。沙田(サーティン)と大埔(タイポー)には工業地区があるためメーカーや商社が多く、葵涌(クワイチョン)と青衣(チンイー)は大規模なコンテナターミナルが付近にあるため物流会社が多く拠点を構えています。

オフィス物件の種類と特徴

香港のオフィスは、一般的なオフィス、サービスオフィス、シェアオフィス、バーチャルオフィスに大きく分かれ、事業用途に合わせて選択できます。「続きを読む」のクリックで詳細をご覧いただけます。

一般的なオフィス(専用事務所)

一般的なオフィス 一般的なオフィスとは、商業ビルの1区画を借りて、借主が内装やオフィス家具を設置して仕上げるオフィスのことを言います。契約期間は2年となることが多く、中途解約ができないことに注意が必要です。立地、広さ、内装の必要性などを決めてオフィス物件を探すと良いでしょう。また、当社では倉庫や工場探しのお手伝いも可能です。

サービスオフィス(レンタルオフィス)

サービスオフィス サービスオフィスとは、個室の作業スペースを借り、受付や会議室などは他にいる借主と共同で使用するオフィスのことを言います。個室面積は200~300s/f(約19~28㎡)と小さなものが多く、オフィス運営時間はサービスオフィス毎に異なります。一般的なオフィスよりも自由度は低いものの、3か月~6か月の短期契約や、事務所設備が使用できるメリットもあります。

シェアオフィス

シェアオフィス シェアオフィスとは、共有スペースに自由に座り、作業がおこなえるオフィスのことを言います。受付、会議室や事務所設備なども共有して使用できます。1日、1週間、1ヶ月単位などで契約ができ、オフィス運営時間はサービスオフィス毎に異なります。他人との距離が近いためネットワーク作りに適していますが、共有ネット回線や情報漏洩に不安があるとの声もあります。

バーチャルオフィス

バーチャルオフィス バーチャルオフィスとは、会社登記、ホームページや名刺などで使用できる住所のことで、作業スペースを提供するものではありません。当社でもバーチャルオフィスを提供しており、有料オプションを活用すれば郵送物の受取り、転送などをおこなうことが可能です。
オフィス物件探しを依頼

当社ではオフィス・事務所の賃貸物件を得意としている、信頼できる不動産会社を皆様にご紹介します。日系会社では真似できない家賃交渉力や情報ネットワーク(内装やオフィス家具業者)などにより大幅なコスト削減が見込め、物件の取扱い数が多いだけでなく、独占的に管理をしているスペシャル物件の案内も受けることができます。香港人が経営する不動産会社ですが、日本語が堪能でアフターフォローも万全です。当社との付き合いも10年以上あります。

物件探しのサポート費用 無料

※ 不動産会社の紹介にあたり、当社が何らかの費用負担をいただくことはありません。
※ 内装、オフィス家具、電話、インターネットなどの会社紹介は無料です。(実費を除く)
※ その他、ご要望がありましたらサポートしますので、お気軽にお申し付けください。

ご紹介できるオフィス・事務所物件

一般的なオフィス、サービスオフィス、シェアオフィス、バーチャルオフィス、一般倉庫、物流倉庫、工場、ショップ、小売店、飲食店、商業施設内店舗など

オフィスの契約期間と途中解約について

オフィス(事務所)の賃貸契約期間は通常、2年毎のフィックス契約となります。フィックス期間中は途中解約ができないため、途中解約をしたい場合は残存期間の家賃を払うか、家賃減免のために次の入居者を探して不動産オーナーと交渉する必要があります。

その他にも、3年(2年間フィックス、1年間オプション)のオフィス契約が求められる賃貸物件もあります。この場合、2年間は解約できず、3年目からは1~2カ月前通知により解約が可能となります。

オフィス契約に必要な費用と書類

必要費用

  • 仲介手数料:賃料の0.5~1ヶ月分(通常0.5ヶ月分)
  • 仮契約の手付金:賃料の1ヶ月分(賃貸開始後、前払賃料に充当されます)
  • 保証金(敷金):賃料の2ヶ月分(退去時、内装や備品などに問題がなければ返金)
  • 印紙税:「年間賃料 × 0.5% + HK$5」を大家と折半

必要書類

  • 商業登記証(BR)、カンパニーチョップ(社印)、小切手
※ 小切手がない場合は、銀行振込または現金払いの交渉をおこないます。

オフィス契約の流れ

  1. 検討エリアや希望条件などの詳細をお知らせください。
  2. 希望内容に沿ったオフィス・事務所の物件を厳選し、ご連絡を差し上げます。
  3. 気になる物件があれば、詳細情報や内見可能な日時などをご連絡します。
  4. 物件が見つかり次第、不動産会社が大家との条件交渉をおこないます。
  5. 条件交渉の成立後、仮契約および手付金を支払い、物件を押さえます。
  6. 本契約を締結し、保証金、印紙税、不動産仲介料を支払います。
  7. 入居者、大家、不動産会社が立ち合いの下、鍵を受取り入居完了となります。
なお、住宅の賃貸物件をお探しの方は、住宅賃貸・マンション賃貸、商業物件をお探しの方は飲食店やショップの出店、住宅購入をお考えの方は住宅・マンションの購入と売却のページをご覧ください。
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オフィス選定から退去までの詳細

香港でのオフィス・事務所物件の選定から退去までの詳細をご案内します。

1. 条件の絞り込み

オフィス物件の希望条件を明確化することで不動産会社が物件紹介をしやすくなりますので検討ポイントをお伝えします。賃貸物件サイトを使って事前調査をおこなうこともおすすめです。

  • 賃料:支払い可能な賃料を決める
  • 形態:希望のオフィス形態を決める、(一般オフィス、バーチャル、シェアなど)
  • 時間:勤務時間を想定する。(エアコンやセキュリティが止まる可能性も想定して)
  • 環境:築年数、広さ、間取り、日当たり、セキュリティなど。
  • 内装:床、壁、天井、固定家具などが必要か不要かを決める。
  • 設備:エアコンタイプ、電力量、事務所内にトイレや洗面台があるかなど。
  • 場所と立地:駅や取引先へのアクセス、周辺施設などの希望を決める。

2. 物件の内見時や内見後のポイント

オフィス物件の内見時は、1で定めた条件を満たしているかを確認の上、周辺を歩いてビジネスがしやすい環境であるかをチェックすることも大切です。香港への渡航が難しい場合は、GoogleMAPなどで周辺環境を調べたり、ストリートビューで周囲を調査すると良いでしょう。オフィスの中の状況は不動産会社に写真を送ってもらうこともできます。お気に入りの物件があれば、賃料以外の管理費やエアコン代などがかからないか、大家がどのような人物(会社)であるかなどを確認することも大切です。

物件の内見後は、不動産会社から物件情報が記載された書面へのサインが求められます。これは最初に物件紹介をした不動産会社に契約の権利があるというもので、サインを交わすのが一般的です。もし、別の不動産会社に同じ物件を紹介された場合はその旨お伝えください。

3. 賃貸契約の直前チェックポイント

家賃交渉

物件オーナーにより、家賃交渉が出来る場合と出来ない場合がありますが、有利に物件を借りるためにも家賃交渉はおこなった方が良いでしょう。通常、家賃交渉は不動産会社が窓口となりおこないます。また、内装工事が必要となるケースでは、工事期間に応じて家賃無料期間を付けてくれる場合もあるため、積極的に交渉をおこないましょう。

備品、清掃

退去時のトラブル防止のためにも備品や設備をしっかり確認してください。備品付き物件はメンテナンス責任を明確にするために、備品リストを作成し双方が署名することになります。大家に対して、備品の廃棄、備品の購入などを希望・交渉することも可能です。

また、清掃(クリーニング)が必要となる場合も不動産会社を通じて交渉してください。

電気・水道

香港では電気がつかない、エアコンの効きが悪い、トイレの水漏れや蛇口が壊れているなどの問題が良く見られますので、全てを稼働させて確認することが大切です。

4. オフィス賃貸契約時の注意点

条件交渉が終わりましたら、不動産会社が窓口となり仮契約・本契約の締結へと進みます。

仮契約の締結

物件キープのための仮契約では、手付金として家賃1ヶ月分が必要となります。この手付金は本契約後に1ヶ月目の家賃に充てられます。仮契約を破棄すると手付金が没収され、不動産会社へのペナルティー(仲介手数料)が発生しますので注意が必要です。もし、大家が違約をした場合は、借主に2ヶ月分のペナルティーを借主に支払うことになります。

本契約での必要費用

  • 保証金:2ヶ月分の家賃(契約終了時に返金)
  • 前家賃:1ヶ月分(仮契約時に支払っている場合が多い)
  • 仲介手数料:0.5~1ヶ月分の家賃
  • 印紙税:「年間家賃 × 0.5% + HK$5」を大家と折半

契約期間

基本的な賃貸契約期間は、2年のフィックス期間となり途中解約はできません。契約期間が2年超の場合では、2年目以降は1~2カ月前の通知で解約できるオプション期間となることもあります。

5. 物件の引き渡し時

オフィス物件の引き渡し時には契約時の条件(クリーニング、備品などの処理)が完了しているかを確認し、問題がみられる場合は不動産会社に即時連絡をしてください。防犯のために入口の鍵の変更をご希望の方は、不動産会社に相談し鍵屋を手配します。

6. 入居後の注意点

電気・水道などの申し込みは、基本的に借主名義に変更する必要があるため、不動産会社か大家に確認してください。当社が紹介する不動産会社は、お客様の代わりに電気・水道の開通サポートをおこなうことができます。

入居中に大家所有の家具や備品が故障してしまった場合は、すぐに大家に連絡してください。当社が紹介をする不動産会社は、大家との窓口になり、故障の報告や修理の連絡のサポートをしています。なお、内装や家具の手配が必要な場合はお気軽にご相談ください。

7. 契約更新(再契約)について

契約更新をおこなう場合は、契約満了となる2~3か月前に通知をします。香港では契約更新時に家賃が上がることが多いといえます。不動産会社を介して更新する場合、仲介料として家賃の0.25~0.5ヶ月(通常0.25ヶ月)かかることが多いです。

8. 退去について

契約満了となり退去をする場合、契約満了日の2~3カ月前に通知をしてください。退去日に事務所の不動産オーナーが立ち合い、物件に問題がみられなければ保証金2カ月分が後日返金され退去完了となります。大家により、通知期間や退去条件が異なる場合もあるため、不動産会社と確認することをおすすめします。
なお、住宅の賃貸物件をお探しの方は、住宅賃貸・マンション賃貸、商業物件をお探しの方は飲食店やショップの出店、住宅購入をお考えの方は住宅・マンションの購入と売却のページをご覧ください。
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