契約更新時に家賃が値上がり、値下がりしている場合の対応方法
香港の不動産の価格変動率について
香港の賃貸物件の家賃は不動産マーケットの状況に合わせて決まります。香港の不動産は日本に比べると家賃の価格変動が大きく、築年数が古くなれば家賃が安くなることもありませんので覚えておくと良いでしょう。
以前の香港はマンションやオフィスなどの家賃が値上がりしていく一方でしたが、新型コロナウイルスの流行からは香港の不動産価格が下がり、家賃が値下がりするケースもみられています。
当社の2018年以降のデータをみると、契約更新時での家賃変動率は5%から15%となるケースが多く、過去の最大値上がり率は30%、最大値下がり率は20%となっていました。なお、契約更新時に家賃が30%も値上がりするようなケースは非常に珍しく、大家がマンションやオフィスを別の方に貸したい場合に良く使われる手法でもあります。香港で賃貸物件の契約更新をおこなう方法
香港で賃貸物件の契約更新をおこなう一般的な方法は、不動産仲介会社に依頼する方法ですが、不動産仲介会社を介さずに自分で大家と交渉して更新する方や、交渉力に長けた別の不動産仲介会社に更新を依頼する方もいます。
契約更新の案内は更新日の1~2ヶ月前となることが多く、不動産仲介会社または不動産オーナーから連絡が届きます。初回の賃貸契約と同様に家賃交渉や賃貸契約書の締結をおこなうことになります。賃貸契約日の1ヶ月前になっても更新案内が届かない場合は不動産仲介会社または不動産オーナーに連絡すると良いでしょう。
また、契約更新に備えて住宅物件やオフィス物件の借主は契約満了となる約2ヶ月前から、飲食店やショップ物件の借主は契約満了となる約6~9ヶ月前から契約更新に備えた準備をしていくのが理想的だと考えています。香港での家賃交渉についての概要
家賃の値上がりを予想している場合の対応
香港の不動産マーケット価格や現在の借りている賃貸物件の価格が値上り傾向にある場合、契約更新時に家賃が値上がりする可能性が高くなります。このような場合は、許容できる値上げの範囲を事前に考えておくことや、許容範囲を超えた場合に備えて次の物件候補を探しておくことが大切です。
当社では、香港全体の不動産マーケットが値上がりしている場合でも家賃の値下げ交渉をおこないます。値下げとなることは殆どありませんが、大家からの強気の価格提示を防ぐ効果を期待することができます。また、値上げとなった場合にでも、家具や家電製品の買い替え、現在の物件で改善したい点などを大家に交渉し、満足できる契約更新がおこなえるようサポートしています。
この先、香港の不動産マーケットが値上がりすると予想している場合は、契約更新時に賃貸契約の期間を長めに設定して家賃変動が起こらないように対応することができます。さらに契約更新時にフィックス期間を長めに設定すれば、フィックス期間は中途解約ができなくなるため、その物件を安心して長く借りることが可能になります。家賃の値下げを要求する場合の適切な対応
香港の不動産マーケットの価格や現在の賃貸物件の価格が値下がりしている場合、契約更新時に家賃を下げられる可能性が高くなりますので、家賃交渉のための下調べをしておくことが大切です。
当社では、香港の不動産マーケット価格に関係なく、大家に対して値下げ交渉をおこないます。香港の不動産マーケット価格が大きく値下がりしていた時のケースでは25%の家賃ディスカウントに成功したという実例もあります。一般的に賃貸マンションの場合は2~4%の値下げとなるケースが多いのですが、依頼する不動産仲介会社や価格交渉のスキルによって値下げ幅は変わります。
値下げ交渉が上手くいき理想的な家賃となった場合は、賃貸契約期間を長めに設定して家賃変動が起こらないように対応することができます。同時に契約更新時にフィックス期間を長めに設定すれば、フィックス期間は中途解約ができなくなるため、その物件を安心して長く借りることが可能になります。
香港の不動産に関することは当社にお任せください。家賃交渉はもちろんのこと、お客様のご希望に沿った契約内容にできるよう全力で交渉いたします。他社で契約をした賃貸物件であっても当社が契約更新をお手伝いすることができますのでお気軽にご相談ください。契約更新後のアフターフォローも万全です。