香港不動産のグロス、ネット、セーラブルのサイズ表記について
グロスサイズとネットサイズとセーラブルサイズの説明
香港ではオフィスや店舗物件の広さをグロスサイズ(Gross size)とネットサイズ(Net size)で記載するのが基本です。グロスサイズとは物件の共有部分であるエレベーターホール、通路、階段などを含めた面積のことであり、ネットサイズとは実際に占有できる実用面積のことになるため、内見をせずにグロスサイズで不動産物件を決めてしまうと、想像以上に狭かったという状況になりかねません。
不動産物件の資料にグロスサイズしか記載されていない場合は内見をおこなうことが重要になります。目安としてはグロスサイズの6割~7割程度、ネットサイズの9割~9.5割の広さが実際のサイズとなると考えおくと良いでしょう。また、香港の不動産物件の面積はスクエアフィート(sq.ft.)という単位で表され、物件資料には「Gross:500 sq.ft.、Net: 350 sq.ft.」などと記載がされています。
なお、居住用の住宅物件(サービスアパートメントを除く)の資料では、グロスサイズやネットサイズよりも正確なセーラブルサイズ(Saleable size)という実効面積で広さを表すことがルールになっています。セーラブルは住宅の一部であるバルコニーやベランダは含めるが、庭、駐車場、屋上、階段などは含まないなどと香港政府がルールを定めています。
グロスサイズは家賃の計算で使われる
香港のオフィスや店舗の賃貸物件は、グロスサイズと1スクエアフィートあたりの単価で家賃が計算されることがほとんどです。例えば1スクエアフィートあたりの単価が30香港ドルで、500スクエアフィートの広さがある物件であれば以下の計算式により家賃が算出されます。
居住用の住宅物件(サービスアパートメントを除く)の資料では、正確な広さを伝えるためにセーラブルサイズ(実効面積)を記載することがルールとなっています。例えばセーラブルサイズが500スクエアフィートで、1スクエアフィートあたりの単価が45香港ドルの賃貸マンションであれば以下のような計算式で家賃が算出されます。
なお、グロスサイズは共有部分を含めた広さであるため、同じ500スクエアフィートの物件でもセーラブルサイズの500スクエアフィートに比べて実用面積が狭くなります。
スクエアフィートとは。平米数への換算方法
1スクエアフィート(sq.ft.)とは1フィート×1フィートの面積を表す単位のことであり、1平米(㎡)とは1メートル×1メートルの面積を表す単位のことです。1スクエアフィートは約0.093平米となりますので、500スクエアフィートと記載されている不動産物件を平米に置き換える場合の計算式は以下となります。
香港では部屋の広さをスクエアーフィート(sq.ft.)で表示するため、日本人に馴染みのある平米に置き換えたい場合は上記の計算式を使うと良いでしょう。
スクエアフィートを坪に換算する方法
スクエアフィートを平米に置き換えるよりも、坪で置き換えた方が広さを把握しやすいという方も多くいると思います。1スクエアフィートは0.0281坪となりますので500スクエアフィートと記載されている不動産物件を坪に置き換えたい場合には以下の計算式を使います。
香港では部屋の広さをスクエアーフィート(sq.ft.)で表示するため、日本人に馴染みのある坪に置き換えたい場合には覚えておくと良いでしょう。
香港生活に慣れていないうちはスクエアフィートのイメージが掴みにくいかもしれませんが、香港生活に慣れてくると、スクエアフィートでも広さがわかるようになってくると思います。
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