香港での賃貸物件の契約の流れと必要書類や費用
日本人が賃貸物件を有利に借りるための基礎知識
香港の物件オーナーのほとんどが広東語を話す香港人であるため、広東語と日本語に対応できる不動産仲介業者に物件探しを依頼するのがベストです。賃貸物件を有利に借りるための家賃などの条件交渉、入居後のアフターフォローなどをサービスとして受けられます。
日本人は入居物件をきれいに使用して家賃の支払い遅延も少ないことから、日本人に部屋を貸したいと物件オーナーは沢山います。しかし、日本人だから家賃が安くなる、物件を長くキープするという特別な待遇はあまり受けられないため、お気に入りの賃貸物件が見つかり次第、賃貸契約を締結することをおすすめします。最適な不動産仲介業者をお探しの方は当社までご相談ください。基本的な賃貸物件の契約までの流れ
1. 検討エリアや予算などの条件を伝える
不動産選定のミスマッチを避けるためにもエリア、家賃、広さや間取りなどの条件をあらかじめ決定しておくことが大切です。香港に土地勘がない場合は、職場などの生活環境を伝えて最適なエリアを提案してもらうこともできます。
居住用の賃貸物件をお探しの方には、日当たり、バスタブ、セキュリティ、家具の有無、ペットなどを条件とする方がいます。オフィス物件には、一般的オフィス、サービスオフィス、倉庫などがあります。店舗物件の場合は、路面店、商業ビル、ショッピングモールなどが検討材料となりますのでご参考ください。
なお、香港のオフィス物件や店舗物件の中には、使用可能な時間が定められているビルや、空調設備をビル側で管理しているため早朝や深夜にクーラーが使用できないビルも存在していますので事前に確認することをおすすめします。2. 賃貸物件の資料をみて気になる物件を内見
不動産仲介業者が希望内容に沿った賃貸物件を厳選して資料を提出します。資料に記載されている家賃は不動産オーナーの希望であるため家賃交渉により値引きできる可能性があります。
気になる物件が見つかれば内見日時を決め、1日5件~10件の賃貸物件を内見できるようスケジュールを調整します。ご希望の賃貸物件がみつかれば各設備や内装などの状況をしっかり確認した上で、必要に合わせて修理や交換ができるかをご確認ください。3. 家賃交渉をおこない仮契約で物件を押さえる
内装設備の修理や交換についての交渉を終えた後は、賃貸物件を有利に借りられるよう家賃交渉をおこないます。基本的に家賃交渉は不動産仲介業者がおこない、借主が英語や中国語で交渉する必要はありません。
条件交渉が成立後は賃貸物件の仮契約をおこないます。香港は賃貸物件の取得競争力が激しいことから、優良物件が1週間以上空いていることは殆どありませんので物件が見つかり次第、仮契約をおこなうことが大切です。仮契約に必要となる費用や書類は以下の通りですので内見時に準備すると良いでしょう。
仮契約に必要となる必要書類や費用
- 費用
- 手付金として1ヶ月分の家賃(本契約後に1ヶ月目の家賃に充当)
- 書類
- 香港IDカードまたはパスポート、法人は商業登記証(BR)とカンパニーチョップ
4. 本契約の締結(家賃、保証金、印紙税の支払い)と入居
本契約の締結には、保証金、前家賃、仲介手数料、印紙税の支払いが必要となりますので以下をご参考ください。支払い完了後は、入居者と不動産仲介業者と物件オーナーが立ち合いをして入居が完了します。
居住用のマンション、オフィス物件の場合
- 保証金
- 2ヶ月分の家賃(退去時に内装や備品などに問題がなければ返金)
- 前家賃
- 1ヶ月分の家賃(仮契約時の手付金が前家賃に充当される)
- 仲介手数料
- 0.5~1ヶ月分の家賃(不動産の仲介会社に支払う)
- 印紙税
- 年間家賃 × 0.5% + HK$5(貸主と借主で折半するのが通常)
- 書類
- 香港IDカードまたはパスポート、法人はカンパニーチョップ
レストランやショップなどの店舗物件の場合
- 保証金(敷金)
- 3~4ヶ月分の家賃(契約書通りに物件を返すことで返金)
- 前家賃
- 1ヶ月分の家賃(仮契約時の手付金が前家賃に充当される)
- 仲介手数料
- 1ヶ月分の家賃(不動産の仲介会社に支払う)
- 印紙税
- 固定期間1~3年の場合は「年間家賃 × 0.5% + HK$5」を大家と折半
- 書類
- 香港IDカードまたはパスポート、法人はカンパニーチョップ
香港で賃貸物件をお探しの方は当社にお任せください。当社と連携している不動産会社がご要望にベストマッチをする最適な物件を案内し、価格交渉や契約後のアフターフォローまでフルサポートいたします。ご不明な点などはお気軽にお問合せください。