香港の日本語が通じる病院やクリニックの情報

香港で救急車の手配が必要となった場合は携帯電話で「999」と入力して通話ボタンを押してください。999番は日本の119番と110番にあたる番号で香港警察署による素早い対応が受けられます。英語または中国語での通話が必要となるためご不安な場合は近くにいる方にサポートを求めた方が良いでしょう。

注意点として、救急車の搬送先は公立病院となり搬送先を指定することはできません。また、救急車を呼ぶと、香港居住者は180香港ドル、香港非居住者は1230香港ドルの手配費用が掛かります。

香港の私立総合病院の医療費は高額ですが、丁寧な対応が受けられ日本語対応サービスも充実しています。以下にご案内している私立の総合病院には緊急外来がありますので緊急時に備えてスマートフォンなどに登録することをおすすめします。医療保険（国民健康保険、海外医療保険、その他の医療保険）に加入していない方で、高額な医療費は避けたいという方は、公立の総合病院で受診することをおすすめします。

香港の公立総合病院の医療費は非常に安く、医療保険の加入に関係なく香港居住者の一般診療は一律50香港ドル、旅行者などの香港非居住者でも一般診療は一律450香港ドル程度と格安です。赤ちゃんの出産では検診から出産までにかかる医療費は300香港ドル程度となっています。香港の公立病院を受診する場合、日本語が通じないこと、待ち時間が長いこと理解しておくと良いでしょう。公立病院での待ち時間は6時間以上となることも珍しくありません。

以下には香港の代表的な公立総合病院を案内します。香港の自宅や宿泊先近くの公立病院をお探しの方は香港政府の醫院管理局のホームページの「Service Guides」から調べることができます。

香港には日本語対応しているクリニックや病院がいくつかありますが、移転やスタッフの入れ替えが激しいため、以下には日本人が常駐しているクリニックをご案内します。医療費はローカルのクリニックの平均医療費よりも高く設定されていますが、私立の総合病院と比べれば安いといえます。

香港政府註冊藥房と掲示されている薬局には薬剤師がおり、病院やクリニックを受診しなくても「服用中の薬、病状、薬の成分」などを伝えれば病院で処方されるさまざまな薬を購入することができます。そのため風邪などの症状で大人が病院で診察を受けるケースは日本よりも少ないといえます。抗生物質やAGA治療薬であるミノキシジルやプロペシア、男性であればED治療薬（バイアグラ・レビトラ）、女性であれば生理不順を整える低用量ピルなども薬局で購入することができます。