香港の人材派遣サービスを活用した派遣社員の募集方法

香港で人材派遣サービスを提供している人材紹介会社はほとんどありませんが、一部の人材紹介会社では派遣社員の紹介をおこなっています。このページでは香港の人材派遣サービスを活用した派遣社員の募集方法についてメリットやデメリットを例に出しながら詳しく解説していきます。

香港で人材派遣サービスを提供している人材紹介会社はほとんどありません。日系の人材紹介会社では唯一、e-Job Agency Limited（易職有限公司）という人材紹介会社が人材派遣サービスを提供しています。主に日本人と香港人の派遣サービスを提供していますが、タイミングによってその他の外国籍の人材を取り扱っていることもあります。e-Job Agency Limitedと当社は業務提携をおこなっていますので優れた派遣社員をお探しであればお気軽にご連絡ください。

香港の外資系の人材紹介会社で人材派遣サービスを展開している有名な会社はAdeccoになります。日本人以外の香港人や外国籍の派遣社員をお探しの方は相談してみるのも良いでしょう。香港ローカルの人材紹介会社にも人材派遣サービスを提供する会社がいくつかあります。香港のローカル人材会社で派遣社員をお探しの方は「外判公司」というキーワードで検索をしてみると良いでしょう。

日本の厚生労働省が定めるガイドラインによると、「派遣社員は人材派遣会社と雇用契約を結び、雇用契約を結んだ会社とは別の会社に派遣されそこで働きます。人材派遣会社の社員であり、働いている企業の社員にはなりません。雇用関係は派遣会社と発生し、給料なども派遣会社を通して支払われます。業務内容は人材派遣会社が派遣先企業と結んだ契約内容に基づいて決められます。あくまで雇用契約は人材派遣会社と結んでおり、派遣社員の雇用主（指揮命令）は人材派遣会社となります。雇用保険や年金などの手続きも人材派遣会社が行います。」と書かれています。香港でも人材派遣サービスや派遣社員の考え方は同じです。

派遣社員を活用する代表的なメリットには、スキルのある人材をすぐに確保できるという点があげられます。そして、契約期間が事前に決められているため、契約期間終了時に更新か契約終了かを選択できることもできます。これは契約社員側にとってもメリットといえますが、短期から中期的に即戦力となる人材が欲しいという企業のニーズにもマッチします。

デメリットとしては、業務内容が限定的になるという点があげられます。基本的に派遣社員は、人材派遣会社と派遣先企業との間で合意した契約内容で定められた業務しかおこなえません。契約期間も事前に決められているため、長期的な業務を依頼しづらいなど、任せられる業務内容の範囲が限定的になります。

日本では派遣労働という労働形態が確立されており、厚生労働省からも派遣労働のガイドラインが出ています。香港には日本のようなシステムが存在しないため、トラブル発生時には雇用主が責任を負うことになるため大きく人材派遣サービスを展開している人材紹介会社はありません。企業との間に第三者が入るということが一般的ではないことも、派遣社員がほとんどいない理由のひとつです。

また、香港ではパートタイムなどの従業員であっても、同一雇用主の下で4週間以上雇用され、週18時間以上の勤務をしていれば、雇用条例に定められた休息日や有給休暇を取得できる権利が発生します。さらに香港は日本とは違い、相応の理由があれば雇用主からも1ヶ月前通知で従業員との雇用契約を終了させることができます。これらの雇用におけるシステムの違いからも、香港では派遣社員という制度がマッチしづらいと考えることができます。

香港で短期から中期での人材が必要となる場合は、人材紹介会社や求人サイトを利用してアルバイトまたはパートタイムの募集をおこなうと良いでしょう。雇用期間を定めて求人募集をしたり、求めるスキルを明確にして求人募集をおこなうことで、短期から中期での人材を確保することができる可能性が高まります。

香港で派遣社員に限らず人材をお探しの方は当社までご連絡ください。その他にもご不明な点がありましたらお気軽にご質問ください。