中秋節ファイヤードラゴンダンスとランタン祭り

更新日:2025年09月30日
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お月見

香港島の大坑(タイハン)地区で行われる伝統的な行事「大坑舞火龍(ファイヤー・ドラゴン・ダンス)」が2025年10月5日(日)~7日(火)の3夜連続で開催されます。今年は、10月6日(旧暦8月15日)が「中秋節(中秋の名月)」となり、翌日の7日は祝日となります。その他、中秋節期間には各地で大規模なランタン祭りも開催されます。

大坑舞火龍(ファイヤー・ドラゴン・ダンス)は10月5日(日)~7日(火)の毎晩19時30分から開催され、約300人のパフォーマーにより約12,000本以上の線香で飾られた全長67メートルの巨大な龍のパレードが大坑地区を練り歩き、無料で鑑賞できます。1880年から140年以上の歴史ある伝統行事で、香港の無形文化遺産に登録されており香港居住者だけでなく海外からの観光客も多く訪れます。また、中国本土では10月1日から8日まで8連休のゴールデンウィークとなるため多くの観光客が香港へ訪れると予想されています。

大坑舞火龍のスタート地点は安庶庇街(Ormsby Street)。主な観賞ポイントは浣紗街(Wun Sha Street)と銅鑼湾道(Tung Lo Wan Road)で、10月6日は午後10時30分以降にビクトリア公園に移動します。ルートの詳細は香港政府観光局ホームページでご確認ください。

香港政府観光局ホームページ
https://www.discoverhongkong.com/hk-eng/index.html

その他、中秋節にはランタンを灯す伝統があり、各地でランタン祭りが開催されます。有名な寺院である黄大仙(ウォンタイシン)では9月27日(土)から10月12日(日)まで、約30組の大型ランタンが飾られ、ランタンなぞなぞゲーム、月見イベントや伝統音楽の演奏などを楽しむことができ、混雑が予想されているため寺院は週末と中秋節当日は午後10時まで営業時間を延長します。また、ビクトリア公園では9月30日(火)から10月7日(火)まで、高さ12メートルの大型ランタンをはじめ数百個が飾られ、マーケットや各種パフォーマンスも楽しめます。

また、中秋節は家族が集まり、満月を模した丸い形の伝統的な焼き菓子「月餅(げっぺい)」を食べる風習があります。月餅はハスの実のペーストで作られた伝統的なタイプだけでなく、ペニンシュラ香港で誕生したエッグカスタード月餅、冷蔵保存でひんやりとした食感の冰皮月餅(アイススキン月餅)など様々な人気商品があり、親族や友人への贈り物としても重要な役割を果たしています。ただし今年は、ソーシャルメディアを通じた月餅のオンラインショッピング詐欺が急増しているという報道もありますので、オンライン購入の際は怪しい販売者から購入しないようご注意ください。

なお、香港天文台は、中秋節の頃に香港に熱帯低気圧が接近する可能性があると予測しています。その勢力は依然として不明ですが、中秋節の予報は概ね曇りで多少の雨が降るとのことで、月見には影響が出るかもしれません。