香港での国慶節花火大会の詳細発表 総額34億円

10月1日(水)午後8時から、ビクトリア湾で中華人民共和国建国76周年を祝う国慶節花火大会が開催されます。今年のテーマは「ビクトリア湾の花火 輝く中華」。23分間にわたり3万発以上の花火が打ち上げられ、総スポンサー費用は1,800万香港ドル(約34億円)に達します。中でもユニークな「パンダ花火」が披露される予定で、大きな注目を集めています。
今年の花火大会は、スポンサーである香港中華総商会の創立125周年にあたる特別な年です。蔡冠深会長は、開幕前に「125」の文字花火を低空に打ち上げ、オープニングを飾ると説明しました。各幕のテーマにも「中総一二五」の文字が隠されているそうです。 花火大会は全8幕で構成され、音楽と花火が一体となった演出で、視覚と聴覚の両方で祝賀ムードを楽しめます。以下は各幕のプログラムです。
◯第一幕:煙花綻放賀国慶(午後8:00〜8:03)
建国76周年を祝う開幕。音楽は関峡の《第一交響序曲》で、情熱的な旋律に合わせて牡丹や金菊、銀色の花火が次々と夜空に広がり、祝賀ムードを演出します。
◯第二幕:東江の水 山を越えて来た(午後8:03〜8:06)
音楽は周深の《和光同塵》。1960年代に始まった「東江水供港(東江から香港への送水システム)」から60年を記念し、青い花火が尽きぬ水と祖国の愛を象徴します。
◯第三幕:中華哪吒の物語(午後8:06〜8:08)
音楽は映画「ナタ 魔童の大暴れ」サウンドトラック。人気映画「ナタ 魔童の大暴れ」をテーマに、七色の花火や流星の光が夜空に舞い、東方文化の魅力と勇気を表現します。
◯第四幕:いつも可愛いジャイアントパンダ(午後8:08〜8:12)
音楽は陳卓賢・姜濤《抱抱大熊猫》。香港生まれのパンダ「加加」と「得得」をイメージし、竹林を思わせる緑の花火やパンダ型の花火が夜空を彩ります。
※画像に表示されている「08:59–12:06」は、花火が始まった時間を基準にして、第4幕の「分数と秒数」を示しています。
◯第五幕:脈々と続く家と国への情(午後8:12〜8:15)
音楽は鄺美雲《我們的家》。多民族が共存する香港を象徴し、カラフルな花火やハート型の花火が家族愛と祖国への思いを表現します。
◯第六幕:二十号神舟 宇宙への夢(午後8:15〜8:18) 音楽はベートーヴェン《月光ソナタ》。神舟20号の打ち上げを記念し、円形やスマイル型の花火が若者の宇宙への夢と希望を象徴します。
◯第七幕:五星輝く全運会(午後8:18〜8:21)
音楽は全運会テーマ曲《全運來四方》。11月に開催される第15回全国運動会を祝福し、赤・紫・緑の花火で広州・香港・マカオを表現。三地の協力とスポーツ精神を讃えます。
◯第八幕:奮勇前進 復興の道(午後8:21〜8:23)
音楽は《歌唱祖国》。フィナーレでは愛国の歌に合わせ、金・銀・赤の花火が一斉に炸裂し、夜空を埋め尽くす壮大な光景で締めくくられます。
今年の国慶節花火大会は、節目の年にふさわしい華やかさで、市民に特別な一夜を届けます。
花火はセントラルからワンチャイの海沿いで打ち上げられ、尖沙咀から尖沙咀東の海沿いが観賞の定番スポットとして人気を集めています。これらのスポットは多くの市民や観光客で賑わい、混雑が予想されるため、余裕を持って訪れることが推奨されます。