香港の商業登記証（BR／BRC）を詳しく解説

香港の商業登記証（BR／BRC：Business Registration Certificate）について詳しく解説していきます。商業登記証とは、香港で事業や事務所運営をおこなう際に必要となる証明書のことであり、香港の飲食店や小売店などを訪れると、額縁（フレーム）に入った商業登記証が掲示されていることを確認することができます。

商業登記証（BR／BRC：Business Registration Certificate）とは、香港で事業や事務所運営をおこなう際に必要となる証明書のことであり、香港の税務局であるIRD（Inland Revenue Department）に登記が完了した後に取得できます。商業登記証は香港法人に限らず、海外法人の支店、駐在事務所、個人事業主などが香港で事業活動をおこなう際に必要であり、複数の店舗や支店がある場合には、店舗や支店ごとに商業登記証の取得が必要となります。

商業登記証（BR）を取得した後は、店舗や事務所内の見える位置に掲示するというルールがあり、商業登記証を掲示しなければ罰金が科せられるため注意が必要です。香港の飲食店や小売店などを訪れると、額縁（フレーム）に入った商業登記証が掲示されていることを確認することができます。

商業登記証は、香港の会社登記所であるCompanies Registry（公司註冊處）で申請することができ、申請方法には「受付窓口で申請書類を提出する方法、郵送で申請書類を提出する方法、オンライン（e-Service Portal）で申請する方法」の3つがあります。受付窓口での申請は約30分、郵送での申請は約2営業日、オンラインでの申請は約1時間で申請が完了し、商業登記証を取得することができます。

また、商業登記証には有効期限が1年のものと3年のものがあります。ほとんどの方は有効期限１年の商業登記証を申請・取得していますが、有効期限3年の商業登記証は割安であるため有効期限3年の商業登記証を申請・取得する方もいます。商業登記証の費用は、香港政府により頻繁に変更されるため現在の費用は以下の香港での会社設立ページよりご確認ください。商業登記証の有効期限の1ヶ月前になると香港の税務局（IRD）から最新の商業登記証と納付書が送られてきますので支払いを済ませて、最新の商業登記証を店舗や事務所内の見える位置に掲示してください。支払いや掲示を忘れてしまうと、罰金だけでなく業務に支障が発生する可能性も考えられますので注意が必要です。

商業登記証には「会社名・屋号、事業名・支店名、登記住所、事業内容、形態、有効期間、証書番号、登記費用」が記載されています。

商業登記証（BR）は「法人口座の開設、取引先との契約、ライセンス申請」などの多くのビジネスシーンで使用しますので大切に管理してください。

また、商業登記証のCertificate Noに記載されている最初の8桁の数字は商業登記番号（BR番号／Business Registration Number）であり、日本の納税者番号と同様の役割を果たしています。この8桁のBR番号は、会社識別番号（UBI：Unique Business Identifier）の番号でもあるため、香港の法人固有の識別番号として利用することができます。

最後に当社が会社秘書役となっている企業様には、会社運営に精通している日本人スタッフが商業登記証（BR）に関する手続きや対応方法などを丁寧にサポートします。当社が会社秘書役になっていない企業様についても、簡単なご相談内容であれば無料にて受け付けていますのでお気軽にお問い合わせください。