個人所得税の基本概要
香港居住者・非居住者に関わらず、香港内の労働によって得た所得(給与、役員報酬、手当、コミッションなど)に対しては個人所得税がかかります。(以下は従業員の場合です)
香港で雇用関係(※)がある場合は、世界中どこで活動をしていても全世界所得が課税となります。但し、香港外の所得がその国で課税されている場合は所得税の対象から除外されます。
香港以外で雇用関係(※)がある場合は、香港の滞在日数に応じて所得税が決まります。香港の滞在日数が年間60日以下の場合は所得税が免除されます。
※ 雇用関係は、雇用契約締結の場所、雇用主の居住国、実質的給与負担者の居住国などで総合的に判断されます。個人所得税の計算方法
個人所得税の計算方法には「累進課税率」と「標準課税率」の2つがあります。
香港では、この2つの計算により算出された低い方の金額で納税をおこないます。
香港では、この2つの計算により算出された低い方の金額で納税をおこないます。
累進課税率
課税所得金額(単位:香港ドル) | 累進税率(2014/2015年度) |
---|---|
40,000まで | 2% |
40,001 ~ 80,000まで | 7% |
80,001 ~ 120,000まで | 12% |
120,001以上 | 17% |
標準課税率
2014 / 15年度の標準課税率は15%となります。
年間所得総額に対し、所得控除(人的所得控除を除く)を差し引いた金額が課税所得金額となります。
所得控除の種類について
所得控除には、「人的所得控除」と「その他所得控除」の2種類があります。
人的所得控除(2014/2015年度)
基礎控除 :120,000香港ドル
配偶者控除 :120,000香港ドル(配偶者の課税所得が無い場合、または合算申告を選択した場合)
配偶者控除 :120,000香港ドル(配偶者の課税所得が無い場合、または合算申告を選択した場合)
子供扶養控除: 70,000香港ドル / 人(誕生年度は140,000香港ドル)
※上記以外に扶養父母、扶養祖母、扶養兄弟姉妹、扶養障害者、寡婦(夫)に人的所得控除があります。その他所得控除の限度額(2014/2015年度)
学習のための費用 :80,000香港ドル
高齢者介護控除 :80,000香港ドル
住宅ローン控除 :100,000香港ドル(最大15年間)
MPF(強制積立基金): 17,500香港ドル
慈善寄付金 :課税所得の35%まで
高齢者介護控除 :80,000香港ドル
住宅ローン控除 :100,000香港ドル(最大15年間)
MPF(強制積立基金): 17,500香港ドル
慈善寄付金 :課税所得の35%まで
香港政府参考ページ
控除額についての詳細は以下の香港税務局ページの
「Allowances, Deduction and Tax Rate Table (Salaries Tax / Personal Assessment)」をご参考ください。
以下ページの「Tax Computation」より、該当する年度をクリックしてご利用ください。
「Allowances, Deduction and Tax Rate Table (Salaries Tax / Personal Assessment)」をご参考ください。
http://www.ird.gov.hk/eng/tax/ind.htm
香港税務局ページでは個人所得税の計算フォームも用意されています。以下ページの「Tax Computation」より、該当する年度をクリックしてご利用ください。
http://www.gov.hk/en/residents/taxes/etax/services/tax_computation.htm
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