武漢での原因不明の集団感染、香港の対応

更新日:2020年01月03日
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武漢肺炎

現在、中国の湖北省武漢市で原因不明のウイルス性肺炎による集団感染が発生しており、香港空港では赤外線画像装置を設置しチェック体制を整えるなどの対応をおこなっています。また、武漢を訪問した香港人3人が体調不良を訴え病院で診断を受けていましたが、昨晩の時点で回復が確認されています。香港の医療当局は、直近14日間に武漢の市場を訪問した人で発熱などの症状が出た場合は公立病院で隔離を受けるよう指示しているとのことです。

武漢市衛生当局の12月31日の発表によると、発熱や呼吸困難などの症状が出た27人が病院で隔離治療を受け、うち7人が重篤な状態であるとのこと。主な発症者は海鮮市場関係者で、中国政府が専門チームを現地に派遣し感染経路などを調査中です。

中国国内では、新型肺炎SARSの再来を懸念する声が上がっていますが詳細は不明。SARSは、2002年11月から2003年7月にかけて大流行し、香港を中心に大流行し37ヶ国で8,098人が感染し774人が死亡しました(香港内では1,750人以上が感染し299人が死亡)。

香港大学の微生物学者である袁國勇教授は武漢での集団感染についてSARSとの類似性を指摘していますが、「パニックになる必要はない。当時に比べて通知、検査や感染コントロールにおけるシステムが改善されているし、薬もある。当時はまともな隔離施設もなかった」とコメントしています。袁國勇教授は当時SARSコロナウイルスを発見した人物で2003年4月にTime Asia Magazine(タイム・アジアン・マガジン)の「Asian heroes of the year(今年のアジアンヒーローたち)」に選ばれた人物です。

中国共産党機関紙の人民日報は、「現段階でSARSと断定できず、たとえSARSであっても防護・治療システムは成熟しており、パニックになる必要はない」と伝えています。

なお、武漢の現地ニュースによると、武漢の医療当局は十分な情報を発信していないと感染者の親族が指摘しているようです。