本日も香港全域で大混乱、多くの学校が休校

更新日:2019年11月12日
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発砲理由

昨日、デモ参加者の21歳男性が、香港警察による実弾発砲を至近距離から受け重体となったことから、デモ隊の警察への反発が強まっています。本日も早朝から列車運行妨害や道路交通妨害などが発生しており、香港城市大学では香港警察による催涙ガスが発射されるなどの混乱がありました。教員組合は各学校に対して休校を呼び掛けており、多くの学校が休校としています。

・警察がデモ隊への発砲理由を説明

昨日、デモ参加者に警察が実弾発砲した件で、警察の香港島エリア指揮官Kwok氏は会見で「警官がデモ参加者を逮捕しようとした際に、他のデモ参加者が近づいてきて拳銃を奪おうとした。複数の観点から脅威に直面したため発砲を決意した。もし拳銃が奪われていたら、市民が危険にさらされていたかもしれない。状況悪化を防ぐために一瞬の判断で発砲を決意した。安全な距離や事前警告を発することはできなかった」と話しました。なお、男性は腹部を撃たれ、弾が肺膜を損傷、その後右の腎臓及び右側の肝臓に入り脊髄近くで止まっており、弾で損傷した右腎臓と肝臓の一部を摘出したと各香港メディアが伝えています。今朝のニュースによると、合併症が起こらなければ72時間以内にICUを出られるかもしれないとのことです。

・白バイでデモ隊に突っ込んだ警官が停職処分

昨日朝、葵芳(クワイフォン)の道路で白バイに乗った警官がデモ隊に何度も突っ込み、その映像がメディアやSNSで伝えられました。警察の広報部は「白バイを運転していた警官は、同僚の警官をデモ隊から引き離そうとしていた。警官は強いプレッシャーを感じていたがコントロールを失っていたわけではない」と説明したうえで、行き過ぎた行為であったとして白バイを運転していた警官を前線活動から外し、休暇を取らせたと発表しました。

・行政長官「警察はコントロールを失っていない」

昨日、香港の行政長官キャリーラムが記者会見で「警察がコントロールを失っているという表現は受け入れられない」と話し、「暴力行為により香港政府が政治的要求を受け入れることは絶対にない」と強調しました。

・日本人旅行客、中国人と間違えられ殴られる

昨日、日本人旅行客が旺角(モンコック)のネイザンロードを訪れ、デモ隊が道路に障害物を置く様子を写真撮影していたところ、デモ隊が中国大陸人と勘違いして暴行を働き、日本人旅行客が頭から血を流すケガを負いました。幸いにも近くにいた救急隊によってすぐにケガの治療を受けたようです。香港では政治意見の異なる者同士の衝突が頻繁に起きていますので、不用意にデモ隊の写真などを撮らないようにしてください。

・親中的男性が体に火を付けられ重体

昨日、馬鞍山(マーオンシャン)駅の歩道橋上で、中国政府を支持する57歳男性が民主派デモ参加者たちと口論の末に、可燃性の液体をかけられ火をつけられ、手足、顔や胸の40パーセントに火傷を負い重体となっています。キャリーラム行政長官は「絶対に容赦できない、完全に非人道的な行為」とコメントしました。