モスクに香港警察の放水車が青色染料を発射

更新日:2019年10月21日
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モスク

昨日、香港内で35万人規模のデモが発生し、参加者の一部が尖沙咀(チムサーチョイ)警察署に火炎瓶を投げる行為や店舗の破壊行為をおこない、香港警察は催涙ガスや放水車などで強制排除をおこないました。尖沙咀駅前にある香港最大モスクでは、香港警察の放水車による放水を受け、モスクの一部分が青色染料で染まり問題になっています。その他、逃亡犯条例改正案のきっかけとなる事件を起こした陳容疑者が台湾入国不許可となっていること、爆弾装置らしきものが発見され警察がロボットで処理したこと、包丁で19歳が刺された事件で22歳の中国人が出頭したことなどが話題となっています。

なお、本日もエアポートエクスプレスを除く、地下鉄MTRが午後10時に終了。元朗(ユンロン)駅は午後2時に閉鎖されます。

・モスクに香港警察の放水車が青色染料を発射

昨日の夕方4時半頃、香港警察の放水車が尖沙咀にあるイスラム教のモスク前にいた人に向かって青色染料を発射し、モスクの一部が青色に染まりました。当時のモスク前にはデモ隊といえるような大勢の人々がいなかったため、「なぜ染料が発射されたか理解できない」、「イスラム教への侮辱だ」などの批判の声が上がっています。

発射直後には市民とデモ隊が清掃をおこなう姿が見られ、夜11時頃には複数の警察関係者がモスクに訪れ、モスク関係者らと話し合いがおこなわれました。香港警察はfacebookページで「過失により放水車がモスクの玄関と門に影響を与えた。すぐにイスラム教コミュニティのリーダーらに連絡を取り懸念を表明した」と投稿し、誤射であったことも伝えています。

香港のイスラム教イマーム(指導者的存在)であるMuhammad Arshad氏が、「イスラム教徒は香港の平和と安全を祈る。モスクの玄関ドアは閉じていたので建物の中は汚れなかった。6~7人のグループがモスクの前に立っていた」と説明しました。一方、パキスタン人の家系で香港生まれのKhan氏は、「染料が発射された際、我々はモスクの前に立っていたが、デモ隊は誰もいなかった。イスラム教に対する深刻な侮辱だと感じた。キャリーラム行政長官に警察の行動を非難するよう要求する」と話しました。

・逃亡犯条例改正案のきっかけ陳容疑者が台湾入国不許可

逃亡犯条例改正案のきっかけとなった事件を起こした陳同佳容疑者(20歳)の台湾での自首が注目されていますが、現時点で台湾側からの入国許可が得られていないようです。台湾で対中政策を担っている大陸委員会は「相互の司法協力による法的手続きを済ませなければ入国は許可しない」と発表しました。

陳容疑者(当時19歳)は、交際中の20歳の女性を台湾旅行中に殺害し香港に戻りました。香港では台湾での殺人事件を裁くことができず、男は女性のATMカードを使いお金を引き出した罪(マネーロンダリング)で29か月間の実刑となっており、今週の水曜日に出所予定となっています。

・太子で爆弾装置!?警察がロボットで処理

昨日夕方6時頃、太子(プリンスエドワード)の道路でダンボール箱の中に入った爆弾装置らしきものが発見され、香港警察は爆発物処理ロボットを使用して処理をおこないました。爆発物処理ロボットは6つの車輪、伸縮アームを装備しており、処理は無事に完了しました。

・包丁で19歳が刺された事件。22歳の中国人が出頭

19日夕方、大埔墟(タイポーマーケット)駅内で、20日に予定されている抗議活動への参加呼び掛けチラシを友人と配布していた19歳男性が腹部や首を刺され重傷となった事件で、中国本土からの訪問者(22歳)が出頭しました。犯行理由をレノンウォールで政治的議論となったことと説明しており香港警察は調査を進めています。