デモ参加18歳に警察が実弾発砲

更新日:2019年10月02日
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実弾発砲

昨日、国慶節(中国の建国70周年)に大規模デモが香港の様々なエリアで発生し、デモ参加者と警察が激しく衝突、18歳高校生が警察に実弾で撃たれて重体となりました。また、少なくとも180人が逮捕、74人が負傷(深夜時点、男性61人、女性13人)。地下鉄MTRは全94駅中47駅を閉鎖、20駅で放火などの破壊行為の被害を受け、ショッピングモールは約30箇所が閉鎖しました。

18歳高校生が警察に実弾で撃たれたのは荃湾(チュンワン)エリアで16時頃、18歳高校生が金属の棒を警察に向けて振り下ろしたところを警察に発砲されました。警察側は発砲理由を「自衛のため」と説明しています。発砲された弾丸により、心臓からわずか3㎝離れている肺部分を損傷しましたが、肺動脈には損傷がなかったようです。胸より大量の出血があったものの、幸いにも昨日の手術は成功し、容態は安定していると、先ほど香港メディアのApple Dailyが速報で伝えています。

これまでの一連のデモで警察は威嚇射撃のため空に向けて実弾を発砲したことはありましたが、市民に向けて発砲したのは今回が初となり、市民からの反発が強まっています。香港の議員24人が共同声明を発表し、「至近距離からの発砲で、自衛というよりは攻撃に見える」と非難。人権保護団体の香港人權監察は「発砲は不適切で誤った判断だ」とコメントしています。

また、イギリスのドミニク・ラーブ外相は「暴力行為は許し難いが、実弾発砲は不相応であり、事態を煽るリスクがあるだけである」と声明を発表。アメリカでは、トランプ大統領がツイッターで中国建国70周年を祝うメッセージを投稿しましたが、共和党の議員21人から成る団体からは「香港では高校生が至近距離から胸に発砲を受け、北京では習近平が軍事パレードで最新兵器を公開した。どちらの件も、中国共産党が支配のために手段を選ばないということを思い出させる出来事だ」などの批判的なコメントが発信されました。

昨日はこれまでで最大規模の衝突となりました。今後のデモ情報にも引き続きご注意ください。