明日の大規模集会を警察が許可

更新日:2019年09月27日
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市民との対話

明日28日(土)19時から金鐘(アドミラルティ)の添馬公園で、民主派団体「民間人権陣線」主催の大規模な集会が計画されており警察からの許可が下りました。昨日は、政府と市民の対話が実施され「警察の暴力に関する独立調査委員会の設置」などについて議論されました。また、その他のデモ関連ニュースでは香港政府が「覆面禁止法」を検討していることも話題となっています。以下にそれぞれ詳細をお伝えします。

■28日19時から民間人権陣線が主催の集会

28日(土)は、雨傘革命から5周年となり、19時から21時に金鐘(アドミラルティ)の添馬公園(Tamar Park)で、これまで100万人規模のデモを主催してきた民主派団体「民間人権陣線」主催の集会が警察の許可を得て実施されます。主催者のジミー・シャム氏は、「警察が、市民の抗議活動の権利を尊重し始めたのは良いことだ。集会が平和的に実施されれば、10月1日のデモ許可に有利に働くだろう」と話しています。民間人権陣線は10月1日(国慶節:中国の建国70周年記念)に大規模デモ行進を銅鑼湾(コーズウェイベイ)から中環(セントラル)にかけて計画しており、現在警察の許可待ちとなっています。以前、民間人権陣線が主催したデモ行進(8月31日と9月15日)は警察が不許可としていました。

■政府と市民の対話結果

昨晩、政府と抽選で選ばれた市民150人の対話がおこなわれ、多くの市民が「警察の過剰な暴力や逮捕、および警察の暴力に関する独立調査委員会の設置の必要性」について言及。キャリー・ラム長官は「法治が香港の核心的価値なのであって、法の執行機関(警察)も法律を遵守しなくてはならない。政府は法の執行機関(警察)を支持しているが、彼らが法律を守らないことを許容しているということではなく、罪を犯せば平等に扱う。また独立調査委員会の設置については、真相が明らかになることを拒んでいるのではなく、この2か月の間に(もともとある機関の)独立観察警方処理投訴委員会の透明性を高め、海外の専門家も招いている。調査が終わった後、皆さんが調査内容を受け止められるかどうかを見てみる」と回答しました。

また、キャリー・ラム長官は「一国二制度は守らなくてはならない。しかし、香港自治と一国二制度は同義ではない」と発言しましたが、21歳の青年が反論。青年は「以前は、高度な自治や(香港人による)香港自治という言葉をよく聞いたが、最近は全く聞かない。一国二制度は良いのだが、香港が中国の単なる一部分ではなく特殊な地位にあることを理解してほしい。香港人の信頼を取り戻すことができれば香港を元に戻すことができる」と話しました。

なお、発言者はその場の抽選で選ばれた30人限定となり、若い人はあまり選ばれず中年層が中心となりました。発言の持ち時間は1人につき3分というルールに対して不満を持った市民もおり「業界団体の人たちと話すときも3分なのか?私達を同じように見ていない」とコメント。キャリー・ラム長官は「もっと深く話し合う機会を設けるので申し込んでください。深い話をする場合は、身元を明かしたくない人も多いので、非公開でおこなう」と答えました。

対談は21時30分頃に終了しましたが、会場を多くの市民が取り囲んでいたため、キャリー・ラム長官は深夜1時頃にようやく会場を去ることができました。

■香港政府「覆面禁止法」を検討

現状、香港デモでは一部の参加者がヘルメットやマスクなどを着用していますが、破壊や暴力行為を行った参加者を特定できないことを問題視した親中派議員が中心となり「覆面禁止法」の制定を提案しています。

基本法委員会副主任の譚惠珠(Maria Tam)女史は、「10月に立法会が始まった後すぐに討論を開始したい」と述べていますが、キャリー・ラム長官は「政府は覆面禁止法制定による逆効果がないか考えるべき」と回答しました。慎重に判断すべきとの意見が複数名から出ており、律政司司長の鄭若驊(Teresa Cheng)女史は「事前に多くの要素を検討してから討論を進めるか決定すべき」と述べ、法會法律界議員の郭榮鏗(Dennis Kwok)氏は「逆効果になるだけ。また立法会の包囲事件が起きてしまうだろう」と心配しています。