条例改正案の撤回を再度伝える。他、日本人逮捕も報道

更新日:2019年09月05日
LINEで送る
Pocket

条例改正案撤回

昨日18時頃、香港行政長官が「逃亡犯条例改正案の撤回」を表明し、当社を含む国内外のメディアが「正式撤回」を一斉に報じましたが、「動議(議会に提出)」という言葉を使用したため「これは撤回ではない」と市民の間で反発が起こりました。表明から6時間後、行政長官は「保安局局長が立法会を再開後、立法会規則第64条に従い撤回を提案する。議会の過程で投票や議論はない」とし改正案が撤回されることを改めて伝えました。

しかし、5大要求が満たされていないなどの問題が残っておりデモが続くという見方も強まっています。雨傘革命学生リーダーの黃之鋒(ジョシュア・ウォン)氏はfacebookで政府の対応を激しく非難。また大規模デモを主催していた「民間人權陣線」は引き続き5大要求が受け入れられるまで活動を続けると表明しています。

デモ関連ニュースでは日本人男性の逮捕なども話題となっており、他には「黃之鋒がドイツのメルケル首相にサポート依頼」、「デモ関連の逮捕者数が1,138人に」、「撤回報道の噂の後、ハンセン指数が約4%上昇」などのニュースがあります。

・「遅すぎる、5大要求が満たされていない」デモ継続の声

改正案を撤回するとの報道の後、香港市民からは「遅すぎる、今までに多くの人が傷ついた。その上、3か月もかけて5大要求の1つしか満たしていない」などの声が上がり、元学生リーダーの黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏や周庭(アグネス・チョウ)氏などは抗議活動継続の意志を示しました。「5大要求」とは、1.改正案の完全撤回、2.「暴動」認定の撤回、3.デモ参加者の起訴取り下げ、4.警察暴力の独立調査委員会の設置、5.真の普通選挙実現です。

・黃之鋒がドイツのメルケル首相にサポート依頼

元学生リーダーの黃之鋒(ジョシュア・ウォン)氏が、ドイツのメルケル首相に対し、中国訪問時に香港市民の要求について議論して欲しいと依頼しました。メルケル首相は明日から3日間、中国を訪問する予定となっています。黃之鋒氏らは「メルケル首相は東ドイツで育ち独裁政治の恐怖を経験している。メルケル首相が中国訪問時に香港の悲惨な状況について懸念を表明してくれ、我々の要求について中国政府に伝えてくれることを望む」と述べています。

・香港の抗議活動で日本人男性逮捕

8月31日(土)に発生した抗議活動で40代の日本人男性が香港警察に逮捕されていたことを日本政府筋が明らかにしました。詳しい容疑などは不明ですが、すでに保釈されているとのこと。在香港日本総領事館が領事面会などの支援をおこないました。香港のニュースでも大きく取り上げられています。

・デモ関連の逮捕者数が1,138人に

9月3日(火)の抗議活動で35人が逮捕され、6月9日からの逮捕者数が1,138人になりました。9月3日(火)に逮捕された35人は違法集会、攻撃性武器所持、治安紊乱行為、器物損壊などの罪に問われているようです。

・撤回報道の噂の後、ハンセン指数が約4%上昇

改正案撤回の報道が噂された後、香港株式市場のハンセン指数が前日比で一時4%超の急上昇。終値は3.9%高となりました。ハンセン指数はアジアにおける重要な株価指数の一つであり、香港市場の時価総額の7割を占めるとされています。