デモ44名が暴動罪で起訴 最大10年の禁錮刑
更新日:2019年07月31日

28日のデモに参加し逮捕された49名のうち44名が暴動罪で起訴された件で、昨夜、葵青(クワイツェン)の警察署前で警官と抗議者(数百名)の衝突が発生しました。暴動罪で有罪になると最大10年の禁錮刑を科される可能性があります。また、昨日朝のラッシュアワー時には地下鉄ホームで非常ボタンが76回押されるなどし、運行が3時間妨害されました。
昨夜の葵青(クワイツェン)での衝突の様子を各メディアは以下のように伝えています。
・倒れた人を警察が救出しようとした際に、抗議者がボトルや傘を投げつけた・抗議者からの攻撃に対して、警察はペッパースプレーを吹きつけて対抗した
・抗議者の複数名が警官を取り囲み暴行をおこなった
・警官はビーンバッグ弾をこめた銃を抗議者に向けた(本物では?と騒がれた)
また同日、天水囲(ティンショイワイ)の警察署前でも抗議活動がおこなわれ、通りがかりの車から市民に向けて花火が発射され6名が負傷する事件も発生しました。
非常ボタンが76回押された地下鉄MTRでの抗議活動は7時50分から11時頃まで発生。通勤者が抗議者に怒りをぶつける姿も見られ、通勤者から「遅刻したら給料が減る」、「バスを利用したが長蛇の列ですごく暑かった」、「香港政府への抗議なら他の方法があるはず」、「通勤者に迷惑をかけるな」、「こんな抗議活動ではサポーターが減る」などの声が上がっています。
現在、香港のデモは小売業の売上にも大きな影響を与えています。大手不動産会社「恒隆地產」の代表者は「大規模デモの影響でファッションウォークのテナントの売上が減少している」とコメント。不動産コンサルタント会社ナイトフランクは「繁華街の路面店の家賃は2019年内に最大10%下がるだろう」と予測しています。
引き続きデモ関連ニュースにご注意ください。