元朗デモ計画に警察が異例の申請却下

更新日:2019年07月26日
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明日27日(土)に計画されていた元朗(ユンロン)でのデモ申請を香港警察が却下しました。香港メディアSCMPによるとデモの申請却下は2014年以来であり異例の対応のようです。主催者側は「それでも実行する」としていますが、許可のないデモは法律違反となり逮捕の可能性もあると香港警察が説明しています。

香港でデモをおこなうには警察からの許可が必要です。今回のデモは21日に元朗で発生した無差別暴力事件への抗議が目的ですが、香港警察は「公共の秩序と安全を守るため」との理由で申請を却下、新界北区の警察署長アンソニー氏は「先週、元朗で発生した暴力事件が引き金となったデモ計画であり、デモ参加者は元朗住民に敵意を抱いている。衝突が発生する可能性がかなり高い。デモの却下は政治的な理由ではない」と話しました。また、大人数で行進をおこなうには道路が狭すぎるとの理由もあるようです。

香港の新界原居民による議会組織「郷議局」の局長ケネス氏は、「ネット上で、元朗の村の住居に物を投げつけたり先祖の墓を荒らすなどを提案している人がいる。村には多くのお年寄りや子供が住んでいるし、原居民でない人も住んでいる。村人が自らの身や家族を守ろうとしてデモ参加者と衝突する姿は見たくない」と話しました。

デモ主催者のMax Chung氏はデモの却下に対して異議申し立てをおこなっており、本日14時に審理を受けるとのことですが、「デモが許可されるとは思えない。予定通りのルートを一人でデモ行進する。もしそれが法律に違反するのなら、逮捕されても構わない」と話しています。また、合法的に集会をおこなう方法を提案する市民もおり、元中国共産党の全人代常務委員長(国会議長に相当)の李鵬(りほう)氏が2019年7月22日に死去したことを受け、「追悼のための集会であれば警察の許可は不要だ」と提案している市民もいます。

香港に滞在中の方や渡航予定のある方は、不用意にデモ現場に近づかないでください。