中国人観光客が「香港デモを知らない」と回答

更新日:2019年07月08日
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九龍エリアデモ

香港の逃亡犯条例改正案に反対する大規模デモについて世界中で連日報道がおこなわれていますが、昨日中国本土からの観光客に香港メディアがデモに関するインタビューを実施したところ、「デモの理由を知らない、逃亡犯条例を知らない」などの回答があったことが分かりました。昨日は中国人観光客の多い尖沙咀(チムサーチョイ)から西九龍駅にかけた大規模デモがあり、主催者の発表によると参加者は23万人超となりました。(警察発表は5.6万人)。

香港メディア「香港01」は中国人観光客の洪さんに昨日インタビューをおこなったところ「西九龍駅から高速鉄道で中国に帰ろうと思ったら、駅の入り口が封鎖されていて不便だった」と話し、封鎖の理由を知っているかという質問には「今日デモがあるとは聞いたけれど、何故かは分からない」と回答。香港01の記者が事情を説明したところ、洪さんは「逃亡犯条例って何ですか?本土ではそんな話一度も聞いたことがありません」と答えたそうです。

また、別の香港メディア「巴士的報」がインタビューした中国人観光客の呉さんは「香港には20回以上来たことがあります。香港人と仕事上の付き合いもあります。逃亡犯条例については何となく知っていますが、詳しいことは全く分かりません。中国国内ではあまり議論されません」と話しました。

香港メディア「明報」がインタビューした楊さんは「初めて香港に来たが、怖い。二度と香港に来ない」と話し、デモのチラシを見た楊さんの友人は「意味が分からない」とコメントしました。

他にも中国大陸に住む中国人からは様々な反応があり、香港メディア「SCMP」は上海からの観光客がデモ隊の写真を撮りながら「中国本土ではこんな大規模な行進は見たことがない。香港人の団結力に感心した」と話す様子や、福建省からの観光客が「ブランド品の買い物に来た。観光客に迷惑が掛からなければよいのだが」などと話す様子を伝えています。

香港の逃亡犯条例改正案に反対する活動は、中国本土のメディアではほとんど報道されていないと言われています。6月と7月の大規模デモは基本的に政府機関のある香港島側でおこなわれていましたが、昨日のデモ主催者は「中国本土からの観光客にも現状を訴えたい」との狙いで中国人観光客が多く訪れる九龍半島側をデモ開催場所に選んだとのことです。