香港市民の自殺相談者が急増。将来を悲観

更新日:2019年07月04日
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自殺者

香港警察は、7月1日の抗議活動で立法会を占拠した14~36歳の男女13名を違法な集会を開いた容疑などで逮捕。16~40歳の男女9名を警察官の個人情報を無断でインターネット上に投稿した罪で逮捕しており抗議活動に関する逮捕者数が50名を超えました。また、逃犯条例改正に抗議し自殺する者も増えており、昨日も4名の自殺予告の投稿が確認され、閲覧した市民が探し回るという騒ぎがありました。香港市民の精神状態が心配されています。

香港メディアでは特に自殺について大きく取り上げています。6月29日には21歳女子大生が「私の命と引き換えに200万人の願いが叶って欲しい」などのコメントと共に逃犯条例改正に対する抗議メッセージを残し自宅アパートで飛び降り自殺。6月30日には29歳事務職女性が「みんなの勝利が見たかった。明日のデモには参加できなくて申し訳ないけど諦めた。」などのメッセージを残し、中環のIFCと香港駅を結ぶ歩道橋から飛び降り自殺。

自殺防止活動をおこなうNGO「香港撒瑪利亞防止自殺會(SBHK)」には6月9日以降から42件の自殺相談電話を受けており、これは今年3~5月の相談電話件数の約5倍になるとのこと。42件すべてが逃亡犯条例改正案に関連する内容であったことも発表しています。また、SBHKはデモ抗議現場に福祉チームも送り込んでおり若者の中には「最悪の場合、本物の銃弾を受けてもいい。何も怖くない。」などの発言をしていた者もいたことを伝えています。

その他にも、精神的サポートを支援する「カリタス・ファミリークライシス・サポートセンター」にも逃亡犯条例改正案に関係する精神的サポート相談が100件以上あり、シニアスーパーバイザーのWong氏は「3名が自暴自棄になり死亡しているが、真似をして自殺する人が現れるかもしれない。集団自殺に発展する可能性もある。自分に鬱病の傾向があると気付いた場合は、落ち着く時間が必要なのでソーシャルメディア上のニュースをチェックするのはやめた方がいい。」と話しました。

香港大学の自殺防止センターのポール氏は「香港市民は、他人の身の安全について心配すると同時に、自分の将来の不確定性を感じている。自分では何もコントロールできないと感じ動揺している。これらは鬱病や過激行為の引き金となる。政府は若者に手を差し伸べるべきだ。原因調査をおこない今後の再発を防止すべき」と話しました。