デモ隊、各国の領事館を周る

午前9時から香港のデモ隊が各国の領事館を周り「G20サミットで香港の問題について取り上げ中国に圧力をかけてほしい」などの嘆願をおこなう活動がおこなわれています。午後8時からは「民間人權陣線」主催のデモが中環(セントラル)の愛丁堡廣場(エディンバラ広場)で計画されています。その他のデモ関連ニュースとして「イギリスが香港への催涙ガスとゴム弾の輸出を中止」、「デモ活動用の募金に6時間で545万香港ドル(約7,500万円)が集まる」、「大阪で日本と香港の学生主催デモ」などが報じられており以下に詳細をお伝えします。
・各国の領事館を周るデモ午前9時から1,500名を超えるデモ参加者が集まり各国の領事館に対して「G20サミットで香港の問題について取り上げ中国に圧力をかけてほしい」などの嘆願をおこなう活動がおこなわれています。デモ計画はチャットアプリ「Telegram(テレグラム)」で匿名グループによっておこなわれ、参加者はすでにアメリカの領事館とEUオフィスに訪れており、日本国総領事館にも訪れる予定となっています。以下Facebookページにてライブ画像配信もおこなわれています。
・午後8時から「G20 Free Hong Kong集会」
午後8時からは「民間人權陣線」主催のデモ「G20 Free Hong Kong集会」が中環の愛丁堡廣場で計画されています。詳細は以下当社の別記事をご参照ください。
https://hongkong-bs.com/topics/20190624/
・イギリスが香港への催涙ガスとゴム弾の輸出を中止6月12日の大規模デモで警官隊が催涙ガスやゴム弾を用いて香港市民を鎮圧したことが問題となっており、イギリスのジェレミー・ハント外相は英下院で「我々が目にした暴力的なシーンに関して別途調査をおこなうよう香港政府に要請した。調査の結果をもとに、今後の香港警察への群衆コントロール装備の輸出許可について検討する。人権および基本的自由に対する懸念に十分な対応がおこなわれるまでは輸出を許可することはない。」と話しました。イギリスが最後に催涙ガス手榴弾と催涙ガスカートリッジの輸出許可をおこなったのは2018年7月、ゴム弾に関しては2015年7月とのこと。
・デモ活動用の募金に6時間で545万香港ドルが集まる香港のデモ活動団体「Freedom Hongkongers」がオンラインの「GoGetFunding」で活動資金を募ったところ、目標の300万香港ドル(約4,100万円)は4時間以内に達成。6時間で22,000人以上から合計545万香港ドル(約7,500万円)が寄付されました。資金は世界中の有名新聞などで香港の問題を大きく掲載してもらうことに使用され、13万香港ドル(約180万円)はイギリスの経済紙「フィナンシャル・タイムズ」の明日の一面記事に使用されるようです。他にも、アメリカの「ニューヨーク・タイムズ」や「ウォール・ストリート・ジャーナル」、そしてG20開催国の日本各紙に広告掲載がおこなわれるとのことです。残った資金はデモで逮捕された人のサポートに使用すると発表されています。
・大阪で日本と香港の学生主催デモ明日27日の夜7時(日本時間)、大阪難波高島屋の前でデモを実施する計画が「香港の自由民主を守る行動」というFacebookページで発表されています。主催者は「HKers Osaka」という団体で、ポスターには「日本と香港の学生による共同主催」と記載されています。