改正案を撤回しろ!と香港市民が反発

更新日:2019年06月19日
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逃亡犯条例改正案反対

香港では昨日、キャリー・ラム行政長官が謝罪をおこない、海外や日本のメディアでは「逃亡犯条例改正案は事実上の撤回」と報じられていますが、香港市民は「行政長官は撤回を明言していない」と訴えており、行政長官の辞任要求も含めて政府への反発が続いています。香港の英字新聞「The Standard」では「政府高官が改正案は事実上廃案であると示した」と報じられていましたが、多くの香港メディアでは「撤回はされていない」という内容で報じられています。

昨日の記者会見でキャリー・ラム行政長官は「市民の不安、恐怖、意見の違いに対処する十分な自信が出ない限り、改正案を再び推し進めることはありません。立法会(議会)の任期は来年7月であり、それまでに通過しなかった法案はすべて期限切れとなります」とコメントしています。また、「香港経済のため、そして香港市民の生活改善のため、主導するチャンスをもう一度いただきたい」と話し、辞任の意志はないことを示しました。

デモ主催団体の「民間人權陣線」は本日、民主派団体とのミーティングにて今後の活動を話し合う予定です。抗議活動の招集者であるジミー氏は香港メディアのインタビューで「キャリー・ラム氏は同情を得るために謝罪を装っているが、二度目のチャンスを得るには値しない」とコメント。また、ミーティング参加者で民主派の政治家クラウディア・モー氏は「200万人が参加した6月16日のデモにおける5つの要求(キャリー・ラム行政長官の辞任、改正案の即撤回、など)にキャリー・ラム氏は対応しておらず、ただ謝罪しているだけ」と厳しいコメントしています。

今後の抗議活動に関する情報ですが、昨晩「一眾(ひとまとまり)香港市民」と言う名義で、20日と21日に金鐘で抗議活動を行う計画がインターネット上の掲示板に投稿され、数時間で5,000を超える「いいね!」が付き賛同を得ているようです。「一眾香港市民」が誰であるかは不明、「無血、負傷者なし、逮捕者なし」を掲げて参加を呼び掛けておりますが、市民の安全のため「20日と21日は金鐘に近づかないように」とも記載されております。

なお、香港では昨日から本日の2日間、中学3年生が統一テスト「TSA(国語、数学、英語」を受験していますが、白紙提出、選択肢をすべて選択するなどのでたらめな回答、テスト用紙への落書き、などの方法で一部の生徒が香港政府への抗議を示すという行動をおこなったとして大きなニュースになっています。香港中学校長会のマイケル・ウォン氏は「香港中学校長会のメンバーのうち半数以上がこのような行為を発見したと話している。公にはこのような抗議活動を呼び掛けている者はいなかったので、生徒たち自身が自主的に計画をおこなったのだろう。非常に驚いた。テストのガイドラインでは、このような行為を罰する記述はない」と話しています。