大規模デモにより改正案審議が延期

更新日:2019年06月13日
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12日デモ

昨日、逃犯条例の改正に反対する抗議活動が激化し、参加者数万人による幹線道路の占拠、警官隊による催涙弾やゴム弾を用いた強制排除、交通機関や会社休業など、大混乱となりました。立法会で予定されていた改正案審議の「二讀(第2段階)」は延期となり、今後の予定は発表されていません。

各メディアは、法改正が行われることで香港にいる全ての人々(日本人を含む)が中国の判断により拘束される可能性があると伝えています。米議会指導部も香港のデモを支持する姿勢を見せており、もし条例改正案が決議された場合は、香港に付与している貿易上の特権待遇を見直す考えがあると表明しています。

昨日、香港メディアで報道されたキャリー・ラム行政長官の声、香港の現在状況、デモ参加者の声などを以下にお伝えします。

キャリー・ラム行政長官は無線新聞インタビューで「多くの若い人がこのような行動(デモ)を起こし心配している。香港は尊い文化のある理性的な社会なのに」と訴えました。 記者からの「香港を売ったと批判を受けていますが?」との質問に対しては「私は香港で生まれ育ってきた。どうして香港を売ることがあるのでしょう。私は行政長官としてこの身を香港に売ったのです」と回答し感情が高まり涙をこぼす場面がありました。 また記者の「市民は行政長官の辞任を要求しています。改正案について正しいかを考えたことがありますか?」との質問に対しては「後ろめたいことは何もありません。私たちの仕事は初志貫徹すること。正しいことだと認識しています」と回答しました。

交通機関などの営業は徐々に再開していますが本日も注意が必要です。地下鉄MTRの金鐘(アドミラルティ)駅は現在閉鎖されており、太古廣場(パシフィック・プレイス)ショッピングモールも休業となっています。香港島と尖沙咀(チムサーチョイ)の移動は中環(セントラル)からおこなう必要があります。バスの運休や路線変更も続いています。

各メディアが伝えたデモ参加者の声を以下に伝えます。
・改正案をデモで撤回できるか分からないが、今抵抗しなければ次のチャンスは無い(24歳看護学生)
・今回のデモにはリーダーがいないが、参加者同士がそれぞれ許容範囲を確認し合い、警察との衝突を避けたい人は後ろに下げるなどお互いを尊重し団結が生まれていた(31歳フリーランサー)

・自分は中国政府寄りの人間ではないが、デモ現場に長時間滞在するのは安全ではないと感じ参加者に早く帰ることを勧めた(男性)

なお、ハフポスト(HUFFPOST)日本版は、雨傘革命リーダーの1人で「民主の女神」と呼ばれている周庭(アグネス・チョウ)さんが昨日、明治大学で逃犯条例改正の影響について講演をおこなった内容を特集しています。分かりやすく説明されていますので興味のある方は以下リンクをご参照ください。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/chowting_jp_5d00a2eae4b075510399c626