香港のテレビ局が北京での取材中に警官に暴行を受け連行

更新日:2018年05月17日
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2018 香港人記者拘束

5月16日(水)、中国北京の人権派弁護士である谢燕益さんに取材をしていた香港のテレビ局「Now TV」のカメラマン徐駿銘さんが、私服警官らに取材を止められ、地面に押さえつけられるなどの暴行を受けた後に手錠を掛けられ連行されました。連行後は北京警察から「自分が悪いと認めなければ取材許可証を没収する」と説明を受けて「反省文」を書き釈放され、負傷した頭部の治療のために病院に移動したようです。また、警察の連行を止めに入った谢燕益弁護士も北京警察に連行されています。

香港メディアSCMPは、Now TVが取材をしていた谢燕益は、2015年7月9日に中国各地でおこった人権派弁護士拘束事件「709事件」で拘束された弁護士の一人だと伝えています。709事件とは、北京の人権派弁護士が知識人などを集めて中国政府への不満を漏らしていたとして、関係者200人以上が国家権力によって突然逮捕、拘束された事件のことを指します。

Now TVは北京警察の行動を「理不尽で暴力的」と厳しく非難しており、香港政府のキャリー・ラム行政長官も「中国本土で働く香港人記者の安全と自由が心配だ。同様の出来事が再発しないことを願う。」とコメントをしました。

なお、中国では取材が妨害されるケースは珍しいことではなく、5月12日(土)にも香港のニュース番組「i-CABLE News」の記者が四川省で四川大地震に関しての取材をおこなっていたところ、中国人2人組に近くの川まで引きずられ、頭や腹を蹴られるという暴行事件が発生しています。香港政府が四川省に調査を要求した結果、中国人2人組が謝罪をおこない「地震で家族を亡くしたため思い出すのが辛かった」と話したとのこと。

写真はNOW TVからのスクリーンショットとなります。