終戦72年、香港では日本に対し「軍票」の補償を求めデモ

更新日:2017年08月16日
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戦後補償

8月15日は第二次世界大戦の終戦72年。香港では日本占領時代(1941年12月25日~1945年8月末)に、日本軍が強制的に当時の貨幣と交換をさせた「軍票(軍用手票)」についての補償を求めるデモがおこなわれました。香港では日本占領時代を「三年八個月」と呼んでいます。

軍票とは、戦時中の占領地などで物資調達をおこなうために発行された一種の現地紙幣であり、日本軍は香港占領時、香港人が所有する貨幣と軍票を強制的に交換させました。紙幣を隠しもつ者は処刑を含む厳罰があったため、香港人は泣く泣く交換したそうです。

そして日本敗戦後の軍票の取扱いですが、香港は当時イギリスの植民地だったため戦後賠償は全てイギリスに委ねられており、イギリスは「サンフランシスコ平和条約」で賠償請求権を放棄したため日本軍が発行した軍票は紙くずとなり、結果として香港人への補償はおこなわれなかったそうです。

昨日は、「香港索償協會 30名」、「蔣公中正崇德協會 10名」の2グループによりデモがおこなわれました。

香港索償協會は、軍票で作られた横断幕を掲げてセントラル郵便局から日本領事館までデモ行進をおこない、「日本軍が発行した19億ドルの軍票を補償せよ!日本は過ちを認めて中国人に対し謝罪せよ!」と訴えました。

蔣公中正崇德協會は「日本が占領をしていた3年8か月を忘れない!」と叫びながら、書簡を日本領事館の正門に差し込みました。デモの最中、「日本は尖閣諸島から出ていけ!日本の軍国主義復活には反対!」とも唱えていたようです。

戦後処理の諸問題は、国同士で話し合った経緯があるため様々な問題が残っています。