香港と広州間の鉄道 入国審査が不要!?

更新日:2017年03月06日
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香港広州鉄道

香港(西九龍)と広州を結ぶ高速鉄道プロジェクトについて、中国の全国人民代表大会メンバー王梦恕(ワン・メンシュウ)氏が、「香港は中国であるため、西九龍駅の入国審査施設の建設は不要である。」と発言したことで、香港内で論争を巻き起こしています。

この発言に対して香港政府のトップである梁行政長官は、「入国審査が不要というのはありえない。王氏は鉄道建設の専門家だが、法律の専門家ではないため、入国審査不要との発言は中国政府の見解とは一致しない。」と発言。一方で、「香港内(西九龍駅)に、香港と中国の両方の出入国管理を設置して、国民の利便性を高めたい」とも発言しました。

他国の事例ですが、パリとロンドンを繋ぐ高速列車「Eurostar」では、パリの駅内で「フランスの出国手続き」と「イギリスへの入国手続き」の両方が済ませられ、ロンドンでのスムーズな下車が実現しているため、見習いたいとの狙いがあるようです。

香港・中国間の出入国管理の共同設置に関しては以前から議論が進められていますが、「香港内で中国の法律が適用されることを意味するのではないか?」と香港内では不安の声が出ており、設置の仕方によっては一国二制度の原則を破ることになり、法律面での意見衝突が避けられないとの見方が広まっています。

いずれにせよ、この高速鉄道工事には議論が尽きず、完成予定は2015年から2018年度後半にまでずれ込んでいるような状況です。