上海蟹、発ガン性化学物質で販売禁止に

更新日:2016年11月02日
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シーズン真っ只中の「上海蟹」ですが、中国本土から輸入された複数の上海蟹にダイオキシンなどの発ガン性化学物質が許容値を超える量で検出されたとして、香港の食物安全中心(衛生局)はほとんどの上海蟹の輸入禁止や販売禁止の措置を取りました。

発がん性化学物質が検出された上海蟹は、中国東部の江蘇省にある2ヶ所の養殖場のものであり、今年香港に輸入された上海蟹の約80%を占めています。問題の2ヶ所で養殖された上海蟹はすでに輸入禁止となっており、取り扱っていた販売店15店でも販売中止となっています。

しかし輸入された問題の上海蟹の多くはすでに市場で販売されており、具体的な販売数はわからないようです。食物安全中心は、「汚染された上海蟹を食べても、すぐに健康障害や食中毒が起こるわけではないが、多量に摂取すると生殖系や免疫系に害を与える可能性があり、発ガンの可能性もある」と解説しています。

香港の上海蟹4大輸入業者の1つで、今回販売中止措置の取られた老三陽の代表者は、「自社検査を通過したものしか販売していないのに、返品の電話が押し寄せ100万香港ドルの損害を被った」と嘆いており、食物安全中心により公表された15店舗では上海蟹の継続販売は難しそうです。

すでに上海蟹を仕入れてしまったレストランなどにおいては、どのような対処がなされるのかは定かではありません。香港居住者をはじめ観光客にも大人気の上海蟹ですが、年内はあまり食べ過ぎない方がいいのかもしれません。

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