中学の歴史教科書の改訂内容に反対意見殺到

更新日:2016年09月30日
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歴史教科書

香港の中学校の歴史の教科書の改訂がおこなわれるとして、改訂内容のレビューが一昨日から開始されましたが、香港が中国の一部であることを強調する一方、中国にとってネガティブな印象を持つ内容は除外される傾向があるなどの理由で多くの教師から反対意見が出ています。

今回の新カリキュラムには、日本軍による占領(1941年~1945年)は依然として含まれていますが、香港や中国の歴史を知るうえで重要である六七暴動(1967年、香港)や六四天安門事件(1989年、北京)は含まれておらず、時代の衰退や政治的混乱が起こった出来事は除外される傾向にあるようです。

なお、新カリキュラムでは「中国の発展における香港の役割」と、「過去と現代の歴史の学習割合を同程度とする」ということに重点が置かれているようで、以下の項目は必ず含めることと決まっています。

・日本軍による占領(1941年~1945年)
・イギリスからの返還(1997年)

・紀元前から香港は中国の一部であることを強調する

一方、以下の項目は歴史上重要であるにも関わらず、新カリキュラムには含まれていないようです。

・秦朝時代(紀元前221年~紀元前206年)
・漢王朝時代(紀元前206年~西暦220年)
・毛沢東による「三反五反運動(1951年~1953年)」
・六七暴動(1967年、香港)

・六四天安門事件(1989年、北京)

香港の教師らは、「過去の失敗の歴史から学ぶことは重要である」、「中国本土のように生徒を洗脳する可能性のある教育は避けるべき」。などと意見を出しており、1997年の香港返還以来のカリキュラム改訂に慎重となっています。