中国で失踪した銅鑼湾書店のラムさんが中国当局からの監禁を暴露

更新日:2016年06月17日
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銅鑼湾書店

中国の批判本を取扱う香港の反中書店「銅鑼湾書店」の関係者5人が行方不明となった事件で、昨日、8ヶ月の期間を経て中国から香港に戻ったラムさんが拘束の詳細をメディアに暴露しました。

ラムさんは、「私には家族がいないから何でも話す。」と立ち向かう姿勢を見せており、本日の報道はラムさん一色となっています。ラムさんは、中国に拘束された状況を以下のように語っています。

・昨年10月、彼女に会うため深センに向かう際、中国イミグレの係員に止められ、理由もなく警察署に連れて行かれた。
・翌日、目隠しと手錠をされ、電車で14時間ほどの寧波(上海の近く)まで連行された。
・「家族と連絡を取らない、弁護士を雇わない」という契約書にサインをさせられた。
・中国で禁止されている本を香港から中国内に郵送したことで法律を犯したと説明を受ける。(これは実際におこなった)
・20平米程度の部屋で、24時間の監視状態のもと生活させられる。
・中国側のテレビ番組に強制的に出演させられ、用意された台本を読まされた。
・広東省韶関市に移動させられ、これまでよりも自由のある生活をおくっていた。
・銅鑼湾書店を強制解雇された。そして10万香港ドル(約135万円)支払われた。
・中国より釈放条件を告げられた。その内容は銅鑼湾書店の中国人顧客データを引き渡すことだった。

銅鑼湾書店の失踪者5人のうち、今年3月に香港に戻った3人は中国側からの圧力によるものなのか、「自分の意志で中国に行った、これ以上詮索はしないでほしい。」と詳細を黙秘し続けていましたが、今回のラムさんの会見をきっかけに、中国当局の謀略が世界に露見していきそうです。

ラムさんは、6月16日に再び本土へ戻る予定でしたが、多くの香港人が銅鑼湾書店を支援してくれていたことを知り、中国から受けた扱いを公表することを決めたそうです。

中国にいる彼女を事件に巻き込んでいるため申し訳なく思うが、今後も香港社会のため立ち上がり全てを話したいと語っています。